バレーボールのネーションズリーグ（ＮＬ）男子は６月３０日（日本時間７月１日）、ポーランドのウッジで決勝が行われ、世界ランキング２位の日本は同５位のフランスに１―３で敗れて初優勝を逃した。それでも主要大会では１９７７年のＷ杯以来、４７年ぶりの銀メダル。大会終盤はコンディション不良で欠場が続いた高橋藍（２２）＝サントリー＝の復活を待ち、今月２６日開幕のパリ五輪で表彰台のもう一段上を目指す。
東京五輪金メダルメンバーの多くが健在のフランス相手に日本は第２セットこそ奪ったが、２３―２５であと一歩及ばずセットを落とすこと３度。石川祐希主将（２８）＝ペルージャ＝がチーム最多１７得点を挙げたが、３セット目以降は徹底マークに遭い、最後もスパイクがブロックに阻まれて幕切れを迎えた。 今大会のベストアウトサイドヒッターに選ばれたものの、石川は「最後の１点、僕も決めきれなかった」と悔しさを露わに。長丁場の大会を振り返り、「簡単にやられた試合はなかったが、１点の重みを決勝に来てより感じ、経験できたのはよかった。そこをどれだけ意識しながら練習できるかが五輪に向けて重要になる。次こそ金メダルを目指して頑張りたい」と前を向いた。
石川と２枚看板をなす高橋藍は１月に痛めた左足首の後遺症のため、試合前練習には参加もベンチ入りメンバーから外れた。五輪本番で戻ってくれば石川に偏るマークが分散され、この日２点差で失った３セットをひっくり返す〝伸びしろ〟にも変えられるはずだ。高橋を欠きながら世界の強豪と渡り合えたことで、チームの底上げにも確かな手応えを得られた。
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