Wi-Fi 7に対応した製品としては、TP-LinkのDeco BE85が存在するが、Deco BE85は発売当時に国内で6GHz帯の320MHz幅が利用できなかったため、速度が5760Mbps(6GHz帯)+5760Mbps(5GHz帯)+ 1376Mbps(2.4GHz帯)となっていた。
これに対して、今回のバッファローのWXR18000BE10Pは、昨年末に法令で解禁された320MHz幅に対応することで、対応速度は11529Mbps(6GHz帯)+5764Mbps(5GHz帯)+688Mbps(2.4GHz帯)となっており、6GHz帯でDeco BE85の倍となる11529Mbpsの速度を実現できている。なお、ややこしいWi-Fiの規格を簡単にまとめておくと、現在一般的なWi-Fi 6を基準に、利用できる帯域として2.4GHz/5GHz帯にさらに6GHz帯を追加したのが「Wi-Fi 6E」で、これらはIEEEの規格としてはIEEE 802.11axとなる。もちろん、Wi-FiルーターがWi-Fi 7対応となっても、そこにつなぐ端末がWi-Fi 6/6Eのままでは、上記の4096QAMやMLO、320MHz幅といった機能は利用できない。
よくよく考えてみると、先行して販売されたTP-LinkのDeco BE85はアンテナ内蔵だったので、国内販売されたWi-Fi 7ルーターとして外付けアンテナなのは本製品が初となる。一般的には、内蔵よりも外付けの方が電波的には有利とされているが、外付けは向きの調整が難しい。アンテナ設定ガイドも同梱されてはいるが、前述したように上部が2.4GHz/5GHz帯、下部が6GHz帯であるという構成も理解したうえで、向きを調整する必要がある。このあたりを考えると、上級者向きという印象だ。 その一方で、デザインはあまり同社の従来モデルと変わらない。Wi-Fi 7ということで、デザインも一新されるかと思ったが、コストを考えると、そこまで無理はできなかったと考えられる。サイズも決して小さいとは言えず、カラーリングもアンテナの赤と、本体下部のゴールドのアクセントと存在感はあるので万人受けするモデルではないので、とにかくWi-Fi 7で通信してみたいという先進的なユーザー向けと言えるだろう。結果は、現状、最速となる結果となった。2台をともに1階に置いた場合(距離は3m前後)、上りが6.68Gbps、下りが6.75Gbpsと、6Gbpsを超える速度を安定的にマークした。以下の画面のように、瞬間的には7.13Gbpsと、7Gbpsを超える場合もあり、無線とは考えられないほどの速度を達成している。
しかしながら、価格については、先行して販売されているTP-LinkのDeco BE85の1パックが6万6791円となっているので、ほぼ同等と、かなり思い切った価格設定となっている。正直、個人的にはTP-Linkより高いと予想していたので、いい意味で裏切られた格好だ。メーカーの努力に拍手を送りたい。
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