[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロでほぼ変わらず。欧州中央銀行(ECB)が12日の理事会で利下げを実施し、資産購入プログラムを再開するとの観測が高まっている。
ニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロでほぼ変わらず。欧州中央銀行(ECB)が12日の理事会で利下げを実施し、資産購入プログラムを再開するとの観測が高まっている。2016年11月撮影(2019年 ロイター/DADO RUVIC) ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「週内最大のイベントであるECB理事会待ちとなっている」と指摘。市場では刺激策が実施されると予想されているものの、「理事会のタカ派の一部がスタンスを揺るがしていることもあり、失望感を誘う結果となることもありえる」と述べた。前日は、ドイツ政府が厳格な財政ルールに抵触しない「影の予算」創設し、低迷する国内経済への投資を行うことを検討しているとのニュースを受け、ユーロは上昇した。
ショルツ独財務相はこの日、同国が経済危機に見舞われた場合でも、経済に「数十億ユーロ」を注入することによって対処可能と強調し、独経済がリセッション(景気後退)に陥った場合に大規模な刺激策を講じる用意があることを示唆した。
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