ドジャースの大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)、ジャイアンツ戦でリーグトップに並ぶ12号ソロを放った。メジャー最多762本塁打を誇るバリー・ボンズがかつて量産した、右翼場外の海へ飛び込む名物「スプラッシュヒット」にあと約5メートルの特大弾。銀行詐欺罪などの罪に問われる元通訳の水原一平被告(39)が罪状認否のために連邦地裁に出廷したこの日、交錯する思いをバットで断ち切った。
敵地オラクル・パークの右中間は中堅より7メートル以上遠く、415フィート(約126・5メートル)ある。そのはるか上空を飛び、今季自身3位の飛距離446フィート(約136メートル)を計測した。ボンズが活躍した同球場での初本塁打で、日本勢最多25球場目。打球速度113・4マイル(約182・5キロ)の一発は今季の同球場最速で、現役時代にジ軍で同僚だったデーブ・ロバーツ監督は「あそこまで飛ばせる打者はなかなかいない。バリーの領域」と称えた。 腰の張りから復帰した前日の2安打に続き、今季7度目の3安打で2連勝に貢献。その要因を問われると「最初の方はいろいろあった。ちょっと睡眠が足りてない日が続いてた」と胸中を吐露した。試合前には元通訳の水原被告が罪状認否のため出廷。くしくも、同被告が初出廷した4月12日にも一発を放っていた。本来、必要とする約10時間の睡眠が取れるようになったのは「自分のやるべきこと(書類提出など)を出して、いったん、解決した段階」からだという。≪“一平事件”影響説明へ≫大谷が連邦地裁に対し、詐欺行為が自身に与えた影響について説明する見通しであることが明らかに。米NBCテレビが報じたもので、連邦地検を通じて書面を提出するとみられている。
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