米ニューヨーク州検察当局は、ドナルド・トランプ前大統領と一族が経営するトランプ・オーガニゼーションの幹部、マシュー・カラマリ氏について、福利厚生面での特典を受けながら納税を怠った可能性があるか調べている。トランプ・オーガニゼーションとその社員が納税義務を怠った疑惑を巡る捜査の一環だという。事情に詳しい関係者らが明らかにした。
カラマリ氏はトランプ氏の元ボディーカード。検察はトランプ・オーガニゼーションのアレン・ワイゼルバーグ最高財務責任者（CFO）とその家族が同社から自動車やマンションなどを供与されていた疑惑を調べているが、他の社員にも調査の範囲が及んでいることが示された。カラマリ氏とワイゼルバーグ氏および同社関係者らはいずれも不正行為の責任を問われているわけではない。 雇用主から無償でマンションを提供されたり、家賃補助や自動車のリースといった待遇を受けたりしながら、これに対する納税を怠れば罪に問われる可能性がある。ただ、専門家らによると、こうしたことだけを理由に検察が訴追するのは異例だという。...
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