まるで「主人公の女性が現代からタイムスリップしてきたみたい」だと感じました。なんだか「現代社会でバリバリ仕事をする女性が感じるモヤモヤを主人公に言わせてる」感じがするんです。本当に昭和初期くらいの女性は、あんなふうに感じてたんでしょうか。もっとリアルに「日本初の弁護士になった女性の心境と、戦う姿」を見たいなと思ってしまいました。
そういうことがしたいなら、現代の設定で堂々と描けばいいのに、と思いました。そのほうがリアルなのではと。「私たちはこんなにムカついているぞ!」と素直に怒りをぶつけるほうが良かったんじゃないのかなと思います。 あともうひとつ、別の方向から結構な違和感も覚えました。「フェミニズム」とか「女性が社会で活躍しようとするとぶつかる不当な扱い」みたいなものを描きたいのはよく分かるのですが、それがあまりに過剰に押し出されているような気がしてしまったのです。 説明が難しいのですが、ドラマが一番訴えたいことが「フェミニズムの重要性」でいいのでしょうか? 僕はやはりテレビドラマというのは娯楽のためのものだと思うので、単純に視聴者を夢中にさせたり、楽しませたりするために作ってほしいと思います。ドラマで社会を操ろうというか、ある方向に誘導しようというのって、感じ悪いです。「あなたたちが持つべき価値観は、これですよ」と諭されているというか、「ドラマで啓蒙する」みたいな姿勢がちょっと「上から」で、なんだか優等生の学級委員に注意されてるみたいな気分になっちゃいますしね。
あとこれはNHKに限らず、テレビ朝日とかもそうなんですけど、なんだか最近やたらと「日本で初めて〇〇した人物」とかのドラマが多いのも個人的にはちょっと嫌ですね。なんだか過去の栄光にばかりすがっているようで後ろ向きじゃないですか。■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。1992年、テレビ朝日入社。「スーパーJチャンネル」「報道ステーション」などのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。新著『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)が発売中。
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