1965年8月7日生まれ。大阪教育大学・美術学科卒業。小学校・中学高校の美術科教員免許と箏の教師免状取得。テキスタイルデザイナーを経て、テレビ番組制作会社に転職。2004年以降、テレビ大阪報道部のディレクターとして活躍。10年以上、元受刑者たちや支援者たちと交流を持ち、自らカメラで撮影しながら、再犯防止に向けた取り組みの課題や教育・社会の在り方を見つめている。もし、自分の家族や大切な人が犯罪の被害者や加害者になったらどうするか?もし、自分がそうなったら…そんなことを考えることは、一生の中であまりないのかもしれない。でも実は、私たちのすぐそばで犯罪は日々起きている。
「被害者を二度と生まないために」という強い意志で、加害者を家族のように支援し続ける人がいた。その人は、自分の妹を殺された被害者遺族だった…なぜ?そこまで?どんな思いでかかわっているのだろうか?再犯防止プロジェクトの発足式を取材したことから始まった。この先どうなっていくのだろうか?採用した元受刑者たちは?妹を殺された兄の想いは…?取材を重ね、気づけば10年、撮影時間は700時間を超えた。映画を通じて、主人公の想いを追いかけ、何かを感じて頂くきっかけになればうれしいです。昭和48年大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。カンサイ建装工業・日之出塗装工業の代表取締役。受刑者の社会復帰促進・就労を支援する日本財団「職親プロジェクト」の立ち上げメンバーであり、「職親プロジェクト関西」代表を務める。また自ら設立した公益社団法人「OMOIYARIプロジェクト」代表理事として、就労支援以外に被災地支援なども実施。著書に『お前の親になったる』(小学館集英社プロダクション)
ドキュメンタリー映画「おまえの親になったるで」を上映して頂くことになり大変光栄に思っております。私は10年前に、様々な人とのご縁から日本財団職親プロジェクトの発足に関わることになり、今日まで活動を続けて参りました。当初は私自身が妹を殺害された被害者家族であり、活動に取り組むことにあまり気が進みませんでした。しかし多くの元受刑者と関わり、このプロジェクトの難しさ、更生の厳しさにぶつかりながらも、共に汗をかき、涙を流しながら、多くの感動を与えて頂きました。感動があるから続けられる。そして何よりも加害者がいなくなれば被害者もいなくなる。その為なら何回裏切られても諦めずにとことん彼らに付き合って行こうと心に決めました。そして、いつしか活動は殺害された妹に「やれ!」といわれているような気がしたからです。殺害された妹は映画の聖地・アメリカで映画の脚本家になるのが夢でした。それは私の夢でもありました。その妹がスクリーンに映し出される…家族にとって、とても辛い過去の出来事がよみがえってきます。それと同時に、「妹」のような被害者を二度と生ませない…「兄」としての新たな決意も生まれてきました。皆様に職親プ
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