テスラは4月初めに1-3月(第1四半期)の引き渡し台数を発表する予定だが、予想はここ1カ月で急激に引き下げられた。最近のニュースの流れが、テスラ車需要の今後数カ月の低迷を示唆していることはさらに重要だ。
データトレック・リサーチの共同創業者ニコラス・コラス氏は「納車予測が大幅に下方修正されたことで、テスラに対する投資家の信頼は失墜した」と指摘。「バリュエーションは往々にして、その企業の最も弱い部分に連動する。テスラの場合、それは自動車事業だ」と述べた。 アナリストらは納車台数と売上高、利益の予想を急速に下方修正しており、株価に対する強気な投資判断の割合は約3年ぶりの低水準となった。 みずほセキュリティーズのアナリスト、ビジェイ・ラケシュ氏はEV販売への期待が予想よりも速いペースで鈍化していると指摘。同氏は、2024年のEV販売台数は前年比約15%増と予想し、従来見込んでいた25%増から下方修正した。...
ここ数週間、投資家は株価急落をヘッジするオプションに相対的に高い支払いをするようになっている。今後1カ月以内に株価が10%下落した場合に利益を得るプットの価格は上昇傾向にあり、株価に対する警戒感が高まっていることを示している。 同時に、人工知能(AI)分野の主要プレーヤーになるというテスラの主張も揺らぎ始めている。同社が開発を試みている自動運転車はAI分野で大きな偉業となり得るが、解決に至るのが難しい課題であることに変わりはない。専門家やアナリストは、この技術がすぐに広く採用されるようになるとは考えていない。Source: China Automotive Technology and Research Center
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