テスラはこれまでにも一部のプロダクトで「完全自動運転機能を実現した」と語っていたのですが、この機能については疑問符が付けられており、ゼネラルモーターズやフォード、Uber、Waymoといった自動運転車の開発に取り組む企業から「テスラの車両はまだ運転者を必要としている」と、完全自動運転機能を批判されてきました。
アメリカの消費者団体であるConsumers Unionは、「テスラの完全自動運転は名ばかり」とテスラを批判しており、実際どのくらい「テスラの完全自動運転は名ばかり」だったのかは、以下の記事を読めばよくわかります。 そのためテスラはオートパイロットの改良に取り組んでおり、新たにイーロン・マスクCEOが「完全自動運転のベータ版」の配信を開始したことをアナウンスしました。マスクCEOはアップデートの配信について、「非常にゆっくり、慎重に行っていく」と語っており、完全自動運転のベータ版を利用できるのは、記事作成時点ではテスラのアーリーアクセスプログラムに傘下している「専門家であり、注意深い運転手でもあるごく少数のユーザー」のみだそうです。なお、マスクCEOは2020年10月21日に開催されたテスラの決算発表会の中で、「完全自動運転のベータ版は、年末までに広範にリリースする」と述べており、「時間の経過と共にデータを収集し続けることで、システムはより堅牢になるだろう」とも述べています。ただし、一部の安全性重視派からは「公道でのテストは重大な責任をもって実行されるべきで、訓練を受けていない消費者にベータ版のソフトウェアを検証させることは危険であり、既存のガイダンスや業界の規範と矛盾します」と、テスラの方針を批判するコメントも寄せられています。
マスクCEOの語る「完全自動運転のベータ版」が、機能的にどのようなものを指すのかは記事作成時点では不明ですが、マスクCEOは投資家向けにオートパイロットのアップデートについて「ニューラルネットワークと制御アルゴリズムの基本的なアーキテクチャの書き直しに焦点を合わせてきました。この書き直しにより、残りの運転機能を解放できるようになります」と説明したそうです。なお、マスク氏は今回のアップデートによりテスラの車両が環境を2次元ではなく4次元で認識できるようになり、パフォーマンスが劇的に向上し、ソフトウェアの更新も高速化されると語っています。
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