タンカー襲撃、船員2人死亡 日本企業所有、オマーン沖

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中東オマーン沖で29日、イスラエルの富豪に関係する石油タンカーが攻撃を受け、英国人とルーマニア人の乗組員2人が死亡した。同タンカーの運航企業が30日明らかにした。

船舶の追跡サイト「マリーン・トラフィック」によると、タンカーはリベリア船籍とされるが、日本企業が所有。イスラエル海運業界の有力者であるエヤル・オフェル氏が所有し、英ロンドンに本拠がある船舶運航管理企業「ゾディアック・マリタイム」が運航していた。

被害を受けたのはタンカー「マーサー・ストリート」で、同社は海賊事件の疑いがあると説明。一方、事件の詳細に通じる米国防総省当局者はタンカーはイランが操作したとみられる武装ドローン(無人機)に襲われたと述べた。 別の同省当局者は、米国がタンカーからの緊急事態発生の通報に対応し、米空母ロナルド・レーガンと駆逐艦がタンカーに港まで随伴したと述べた。爆発物専門家を含む米海軍兵士らがタンカーに乗船し、新たな危険な事態が起こり得ないのかも確認したという。襲撃を受けた際、タンカーはアフリカ・タンザニアのダルエスサラームからアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラへ向かっていたが、積み荷はなかった。

 

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