タイ料理を彩る、パクチーやパックブン(空心菜)といった「タイ野菜」。この栽培に特化した農園が茨城県にある。タイ人とラオス人の夫婦が、日本人とともに畑をつくっているのだ。3人は日本の土でタイのハーブや野菜を育て、夜になると都内のタイレストランへ自ら配送に向かう。昼夜を問わず働き続ける、彼らの営みを追った。(ジャーナリスト・室橋裕和/撮影・菊地健志/Yahoo!ニュース...
タイ人だけではない。うわさを聞きつけた日本人もやってくる。タイレストランを営む人にタイ料理ファン、調理が趣味の人もいる。近ごろでは、ネパール人やバングラデシュ人の食材店からも声がかかるという。彼らは、タイかぼちゃの葉や茎をたくさん買っていくそうだ。そう話すのはワゴンを運転する齋藤禎貴さん(45)。シーサアットさんを「ママ」と慕い、ともに働く。ふたりは新大久保を出たら、さらに赤羽などを回るという。「農園」のある茨城県坂東市に帰るのは、今日も朝方になりそうだ。利根川の東岸、ねぎやキャベツの畑や、田んぼの広がる坂東市の一角に、広大なパクチー畑がある。そばにはタクライ(レモングラス)やホラパー(スイートバジル)、タイ唐辛子の畑も広がり、緑があざやかだ。それになんといっても、清涼なハーブの香りが心地よい。30センチ以上はありそうな、タイ独特のインゲンをもいで差し出してくれるのは、「パパ」サタポン・スカノンチャナパさん(64)。シーサアットさんと夫婦で、およそ10年、この農園を営んできた。いまは齋藤さんも加わり、自宅のまわりに点在する八つの畑の面倒を見ている。「パクチーはね、むしろ暑すぎるとだめな
そうパパは笑う。日本のスーパーでもパクチーを見かけるようになったが、モノが違う。夫妻の営む「サタポン農園」のパクチーは葉が柔らかく、香りにパンチがある。それに根っこごと売っている。タイやラオスではパクチーの根っこはスープのだしや調味料としても使うからだ。根っこまで含めてパクチーなのである。唐辛子も、タイ産と、日本で多く流通している中国産、ベトナム産とではだいぶ違うらしい。辛さも香りも、タイ料理にはタイの唐辛子がなにより合う。こちらも葉ごと売っている。葉は炒め物やゲーン(汁もの)に使う。齋藤さんは言う。パパとママ、それに齋藤さんはひとつ屋根の下で暮らし、農園で汗を流す。夜になると収穫物をワゴンに積み込んで、交代で都内へと配送に向かう。そんな毎日を送っている。農園を運営しているのはあくまでパパとママ。齋藤さんはその仕事を手伝い、野菜を卸してもらい、自らの会社を通して日本の大手小売や加工会社などに販売する。いわばビジネスパートナーだ。
「ずっと食の業界で働いてきたんですが、前職が調味料を中心としたエスニック食材の輸入販売業だったんです。顧客からハーブも扱えないかと相談があって、日本各地の農園に当たっていたのですが、その中でパパとママに出会いました」坂東を訪れた齋藤さんは、パパに「うちの野菜を使っている店があるんだ」と近くのタイレストランに連れていかれ、おいしさに驚いた。一面の畑を見て、その香りに心が沸き立った。齋藤さんはふたりに頼み込んで、弟子入りのような形で自宅に転がり込んだ。家族のいる神奈川県藤沢市に帰るのは週末だけ。ひたすらサタポン農園で土と格闘し、夜は配送に回る。野菜の販売先は、夫婦がタイレストランと一般のタイ人、齋藤さんが日本の企業を担当する。なんともふしぎに調和した共生関係なのだ。ママが日本に来たのは1985年のことだ。難民だった。75年の革命政府樹立以降、共産化が進んだラオスからは大勢の人々が海外へ逃れたが、ママもそのひとり。タイ経由で日本にやってきた。「ラオスでも日本のドラマを見ててね。やさしそうな国だなって思ってたの。それに同じアジアで、顔も変わらないし、安心感があるでしょう」日本は難民受け入れに厳
採れたものは友人に分ける程度だったが、次第に在日タイ人コミュニティーの中で評判になっていく。日本でもタイの野菜は手に入りはしたが、冷凍の輸入ものが中心で、どうしても鮮度が落ちる。だから採れたてなら、お金を払ってでもたくさん買いたいという人が少しずつ増えていったのだ。そんな声に応えるように、パパは仕事が終わった夜、ときどきワゴンに野菜を積んで配送に向かうようになる。すると口コミでさらに注文が増える。はじめは個人だけだったが、レストランからも引き合いが出てきた。折からのエスニックブームもあり、タイレストランはどんどん増えている。もしかしたら、これはいけるかもしれない……。まずは場所だろうと、ママの職場があるつくばや、野田などタイ人コミュニティーの多い千葉に近いところで探したところ、手ごろな空き家と畑が見つかった。それが坂東だったのだ。
夜から朝まで運転して販売して3時間寝てから農業って、働きすぎだな。 QTサタポン農園(茨城)のパクチーはどこで買える? #YOUは何しに日本へ? #パクチー #農家夫婦
パクチーが嫌いならそれは仕方ない。 タイ料理に限らず合う合わないはどこに行っても在ります☺️ 料理はそれを食べて来た人達の心が見えます👍
日本ってタイ料理馴染みないもんな
なあ、日本人を憎むブリタニア人は、どう生きればいい?
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