は、数億ドル相当の未公開企業持ち分について流通市場での売却を目指していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
チェース・コールマン氏率いるタイガー・グローバルは年初時点の運用資産が510億ドル(現行レートで約6兆9200億円)で、資産の大半が新興企業。その一部売却に向けた選択肢を探るためアドバイザーを起用したと、英紙フィナンシャル・タイムズが14日報じた。 タイガー・グローバルは多くの競合他社と同様、ベンチャー投資家がここ数年で経験した最も厳しい局面の一つに見舞われている。こうした投資家は、人目を引く新興企業に急ピッチで資金を投入し、その評価額を引き上げてきたが、昨年のハイテク不振で痛手を受けた。タイガー・グローバルは昨年、ベンチャー投資で評価額を約33%引き下げ、230億ドルの評価減を計上した。
現在、上場する企業が減り、投資家は出口を見つけるため流通市場に目を向けている。投資家が流動性確保を目指す理由は幾つかある。顧客への分配金支払いや既存の投資先企業への追加投資、早期の回復が見込めない企業の処分だ。
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