でもある)。登場人物たちの大半は、信じられないくらい戦いが下手だ。銀河帝国軍を例に考えてみよう。帝国軍はストームトルーパー、スカウトトルーパー、スノートルーパー、デストルーパーなど数々の特殊部隊を擁し、圧倒的な強さを誇るということになっている。
陸上ではAT-STやAT-ATに代表される戦闘用装甲車両を投入して敵を蹴散らす一方で、宇宙空間には小型のものから超重量級まで各種のスターデストロイヤーを配備することができる。つまり、銀河帝国は自らを保全するための恐るべき戦闘能力をもっているのだ。ただ同時に、絶望的なまでにそのパワーを使いこなせていない。これには直接射撃と間接射撃に加え、敵を1カ所に集中させておくことを目的とした部隊と、それとは別に突破口ができそうになったときにそれを封じるための部隊が必要となる。例えば、間接射撃を利用したり、空から援護射撃を行ったりということはしない。戦場での仲間同士の連絡は、「全員が正しい位置でほぼ同じ方角に向かって撃っているか?」というレヴェルにとどまっているのだ。もはや、冗談としか思えない。
なぜそれほどまでに“無能”な帝国軍が銀河系を支配できているのかと、疑問に思われるかもしれない。答えは簡単で、反乱同盟軍はそれに輪をかけてが戦闘が下手であるからだ。地上戦の経験はほぼ皆無に等しく、組織立った特殊部隊は存在しない。貧弱な武器しかもたない私設軍が、銀河帝国に立ち向かえるはずがないのは当然だろう。統合的な作戦を立案したり、地上部隊と空中部隊との連携を図るといった努力も見られない。帝国軍にしてみれば、敵の唯一の戦略が「希望」である以上、作戦を考える必要などないというわけだ。つまり、帝国軍が森の月エンドアでイウォークと対峙することになったとき、まったく準備ができていなかったのも仕方のないことなのだ。これまでにも指摘されてきたように、イウォークは反乱分子かゲリラ戦闘員のように描かれており、ジョージ・ルーカスもこのエイリアンについては「ヴェトナム戦争からインスピレーションを得た」と発言したことがある。エンドアの戦いの地上戦では、イウォークはストームトルーパーとスカウトトルーパーに加え、AT-STのような軽装甲戦闘車両も相手にしなければならなかった。帝国軍はまず、第2デス・スターを守る偏
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