初めての景色だった。中学2年。初々しさを漂わせ、表彰台の中央でホッと頬を緩めた凛大郎は「初めてなのですごくうれしかった。やっとてっぺんに立てるんだ…」と喜びに浸った。
人生初Vは鮮やかな逆転劇で手にした。1回目87・5メートルで3位につけ、迎えた2回目。一呼吸置き、リラックスした状態で強く踏み切った。「カンテ(踏み切り台)にうまく力を伝えられた。最近の課題を克服できた」。繰り出したジャンプは最長不倒の92メートル。首位に躍り出た。「余分な力は抜く。今自分ができることをすること」。胸に残る父の教えを忠実に守り、両親の目の前で最高の結果を届けた。 「凛々(りり)しく、大きい子に育ってほしい」と凛大郎と名付けられ、小学4年で競技を始めた。幼少期から現地やテレビで何度も父の雄姿を目にし「憧れはお父さん」と五輪金メダリストの偉大な背中を追ってきた。自宅で教わったジャンプの基礎とトレーニング法を地道に継続。昨季から使用する「アイアンマン」デザインのヘルメットは14年ソチ五輪団体銅で現雪印メグミルクコーチの伊東大貴氏(37)からもらった宝物だ。「ヘルメットに負けない選手になる!と思って頑張ってきた」と重圧にも打ち勝った。
我が子の躍動を見届けた孝信氏は「自分では分からないけど、人には(ジャンプが)似ているとよく言われます」と誇らしげに表彰台を見つめ「いずれW杯で1位を取るような選手になってほしい」と期待を込めた。無限の可能性を秘めた14歳。「自分はもっとできる。お父さんを超えたい」。凛大郎の夢は、明確だ。◆岡部 凛大郎(おかべ・りんたろう)2008年6月19日、江別市生まれ。14歳。江別第一小4年から札幌ジャンプ少年団で競技を始め、江別第三中1年時の全国中学は19位。憧れのジャンパーは父・孝信さん。好きな食べ物は「全部」。166センチ、48キロ。家族は両親。血液型O。
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