サッカー日本、「大一番」豪州戦へ 半年間の成長に期待(写真=共同)

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サッカー日本、「大一番」豪州戦へ 半年間の成長に期待 サッカージャーナリスト 大住良之

試合でベンチにはいることができるのは2人のGKを含め12人。先発する11人と合わせると23人にしか出場のチャンスはない。しかし今回、森保監督はGK、DF、MF、FWに各1人ずつ、計4人も多く招集し、合計27人を選んだ。豪州は日本と同等の力をもった強豪だが、その相手以前に、日本代表には「欧州から移動してくる選手のコンディション」という大きな問題があるからだ。

2連戦の第1戦は木曜日。選手は週末(土曜か日曜日)に欧州各地で所属クラブの試合をこなし、シドニーに移動する。日曜日に試合のある選手は、月曜日に出発して十数時間のフライトで火曜日に到着。水曜日に調整して翌日には試合に臨まなければならない。「欧州組」が先発選手の大半になった現在の日本代表は、昨年来、連戦の初戦でいつも苦しんできた。9月のオマーン戦(大阪)、10月のサウジアラビア戦(ジッダ)。この最終予選で日本が敗戦を喫した2試合は、いずれも2連戦の第1戦だった。 今回の相手、豪州は、予選B組で唯一日本と同様に中心選手が欧州のクラブでプレーするチーム。移動という点では相手も同じ条件なのだが、「個の力」で戦うのではなく、全員で前線からプレスをかけ、ハードワークを連動させて攻守を繰り返す日本代表は、より「コンディション」が重要になる。

さて、森保監督が選んだ27人に、ほとんど「驚き」はなかった。故障が癒えないDF冨安健洋とFW古橋亨梧の2人とともに、現在所属クラブでは得点を挙げて調子が良いように見えるMF鎌田大地とMF堂安律が外れたのがやや意外だっただけで、残りはこれまでこの最終予選を戦ってきたメンバーが順当に選ばれた。おそらく、豪州戦の先発も、ケガから復帰したDF吉田麻也がセンターバックにはいることを除けば、2-0で快勝した2月1日のサウジアラビア戦と同じになるだろう。昨年秋には大迫と南野の調子が上がらず、好調な古橋や前田大然を起用すべきだと私は繰り返し書いたが、森保監督は大迫と南野に信頼を置き続けた。そして南野は所属のリバプールでは依然として苦戦をしているもののほぼ本来のタッチを取り戻し、大迫も3月15日のメルボルン・ビクトリー戦(アジア・チャンピオンズリーグ・プレーオフ)で2得点を挙げて調子を上げている。豪州の立場からこの試合をみると、勝たなければプレーオフが濃厚となるため、キックオフから猛烈な勢いで攻め込んでくるのは間違いない。それを冷静にいなし、奪ったところから果敢に攻め、前線から相手にプレスをかける「日本

だが日本の前に立ちふさがるのは豪州の11人だけではない。会場の「スタジアム・オーストラリア」は00年シドニー五輪のメイン会場だったところだが、8万人のサポーターの喚声が豪州を後押しするだろう。しかもここは豪州代表にとって「勝負スタジアム」と呼ぶに値する場所で、01年のワールドカップ予選、ニュージーランド戦を皮切りに限られた試合だけをここで戦い、公式戦を12試合戦い、10勝1分け1敗。なんと勝率83%という圧倒的な成績を残しているのだ。メンバー発表の席で、森保監督はこう話した。昨年10月、3試合を戦った時点で1勝2敗。「後がない」状況で迎えたホームの豪州戦から始まり、日本代表は、ベトナム、オマーン、中国、サウジと、試合内容を高めながら勝利を積み重ね、5連勝で「勝てば出場決定」というところまできた。「毎試合が決勝戦のつもりで」と語ってきた森保監督も、信じて使い続けてきた選手たちが成し遂げたことに大きな敬意を払っているだろう。「勝たなければ脱落」という背水の陣の豪州。猛烈な圧力をかけてくる8万のサポーター。だが、森保監督が「これまでどおりの大一番」と言い切れるところに、苦しみ抜いた今回の最終

 

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