ゴールドマン、ドルに上昇余地あり－今後１年は波乱含みか

ドミニク・ウィルソン氏らゴールドマンのストラテジストは、米経済や労働市場に回復力が見られる中でドルには「まだ多くの追い風がある」とした上で、米連邦準備制度の利上げペースに追随することに他の中央銀行は苦慮しているとの見方を示した。

ストラテジストらは17日の調査リポートで、「今後のドルの上昇は過去１年に比べて不安定で質の低いものになる見通しだ」とし、景気やインフレの経済指標の悪い数字に相場が引き続き脆弱（ぜいじゃく）な状況に言及した。 米経済については、完全なリセッション（景気後退）は回避できると引き続き予想。向こう１年間のリセッション確率を約35％と試算したが、他国のリセッション懸念や金融安定リスクもドル高に拍車をかけ、安全資産としての魅力を高めていると分析。ドルが「貿易加重平均指数ベースでさらに約３％」の上昇余地があると指摘した。

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