(左から)ISPS所属の桂川有人と尾崎直道、ISPSの半田会長、JGTOの新井副会長=9日、東京・恵比寿男子ゴルフの日本ゴルフツアー機構(JGTO)と欧州ツアーが共催する、「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(4月25―28日、静岡・太平洋クラブ御殿場C)を特別協賛する国際 スポーツ 振興協会(ISPS)が9日、東京都内で会見。半田晴久会長(73)が女子に押されっぱなしの国内男子ツアーの体質に苦言を呈した。
半田会長の尽力で日本開催が実現した欧州ツアーは今年で3年契約が切れるが、「責任者が代わり『契約更新してやってください』と誰からも言われたことがない。モチベーションはガタ落ちでございます」とJGTOに〝毒ガス〟噴射。青木功前会長が退任して諸星裕会長(ミネソタ州立大特別功労教授)が就任したが、これまで電話1本もないままこの日、会見に出席した新井直之副会長と初対面したという。 注目度が低かった欧州ツアーも、米ツアーの登竜門として有力選手の参加が増えて今季は星野陸也(27)、中島啓太(23)が優勝。両雄を含めた156人が出場する今大会は、ISPSのメンツにかけて賞金総額225万ドル(約34億円)、優勝賞金も38万2500ドル(約5700万円)と高額だ。
半田会長は「人間は情熱と熱意と誠意。気持ちで動いてやる。円安で費用は普通の大会の2倍かかっている。シニア、女子の大会を休んで、この大会にかけてきたことをどう考えているのか。このままなら来年はやりません」と一喝。新井副会長も身も細る思いで聞いたはずだが、新体制のJGTOはどんな形で熱意や誠意を示すだろうか。 (塚沢健太郎)
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