メディア・エンゲージメント・センターの研究チームは、オランダのエラスムス大学とポルトガルのヌエバ・デ・リスボン大学の研究チームと協力して、アメリカ・オランダ・ポルトガルの3カ国に住む人々を対象に、コメントのモデレーションについての調査を行いました。今回の調査では、人々が感じるモデレーションの公平性や正当性に対し、「コメントの種類」「削除理由の説明」といった要因が与える影響が調べられたそうです。のようにデザインしたテンプレートを使い、ユーザーのコメントやモデレーターの説明を表示しました。なお、調査はアメリカで902人、オランダで975人、ポルトガルで993人の被験者を対象に行われ、コメントやモデレーターの説明はいずれも各国の主要言語に翻訳されたとのこと。
その後、被験者はコメント削除の公平性や正当性、モデレーターの信頼性などに関する質問に回答しました。以下の画像は、「コメントの削除が公平であったかどうか」を7段階で評価したスコアを棒グラフで示したもので、水色の棒グラフが「ヘイトスピーチ」、濃い青色の棒グラフが「罵倒語を含むコメント」であり、左からアメリカ・オランダ・ポルトガルの調査結果となっています。3カ国全てにおいて、ヘイトスピーチの削除は罵倒語を含むコメントの削除よりも公平だと感じられる傾向が見て取れます。また、削除されたコメントの種類は「モデレーターの透明性の評価」にも影響を与えています。以下のグラフによると、ヘイトスピーチを削除したモデレーターは、罵倒語を含むコメントを削除したモデレーターより「透明性が高い」と評価されやすい傾向があったとのこと。
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