「物心ついた時から自分はクルマ好きだったんですけど、実家にはずっとクルマがありませんでした。それだけに余計思いが強かったのか、免許を取れる年齢になったらすぐに取りに行って、それからずっとクルマの虜です」
そんなサザンキさんがハイエースに乗るようになったキッカケは、ちょっと独特である。当時お世話になっていた職場の先輩が脱サラをし、ダイビングショップを開業。そこに通ううち、ショップがお客さんの送迎に使っていたハイエースをサザンキさんも借りて運転する機会が増えていったそうだ。そして、なんとなく乗り慣れていくうちに、そのハイエースに情が湧いていたサザンキさん。お店があった大阪府ではディーゼル車規制によって乗れなくなることになったため、サザンキさんが譲り受けることになったのだという。 サザンキさんの奥様は、サザンキさん曰く『普段はインドア派』とのことだが、サザンキさんのクルマ趣味には理解があり、何より一緒に旅行に出ることを喜んでくれる。職場は年に一度は5連休を取ることができるため、予定を組んではあちこち出かけていた。一番お気に入りの旅行先は沖縄である。
サスペンションには減衰力調整ができるショックアブソーバーや前後のスタビライザーを取り付け、高速走行時の安定性を高めるグランドエフェクターも装着。一気に長い距離を走ることもあるので、走行中の快適性や操縦安定性にも気を配った。飛び石による傷を防止するウレタン製のフードガードは、『顔に傷がついたらかわいそう』という奥さまの声を聞いて採用。終のクルマとして可愛がられるハイエースも、どこか嬉しそうな表情に見えた。
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