文/ベストカーWeb編集部、画像/Adobe Stock ほか、メイン画像/hanjosan@Adobe Stockなんでそんなことわざわざ書くのかということだが、そこにはタイヤの構造が関係している。実際のカーカスは、ナイロンやアラミド繊維をゴムで被覆した包帯のようなものなのだが、強度を確保するために、1970年くらいまでのタイヤは、そのカーカスを進行方向に対して斜め(おおむね60度)に貼り合わせていた。ところが1970年以降、クルマが高性能化して運動性能が上がってくると困ったことが起きた。バイアスタイヤは高回転の遠心力に弱いうえに、トレッド面をキチンと接地させることが苦手だったのだ。
そこでタイヤメーカーは考えた。カーカスを進行方向に対して垂直に貼れば、遠心力に強いタイヤが作れる。しかも垂直に貼ったカーカスはトレッド部分とサイドウォール部分がはっきりするので、トレッド面は固く、サイドウォール部分はしなやかに特性を作り分けることもできるわけだ。 こうして高性能化するクルマに見合ったタイヤが出来たわけだが、進行方向に対して垂直に貼ったタイヤは回転軸の中心からみると放射状(=ラジアル)に見える。そこでこうした高性能タイヤを「ラジアルタイヤ」と呼ぶようになったのだ。 現在でもバイクやバス、トラックなどにバイアスタイヤは使われているが、バイアスタイヤのサイズ表記は「150/80-16」というように「R」の代わりに「-(ハイフン)」が使われる。今度タイヤのサイズ表記を見ることがあったら、130年以上におよぶタイヤの歴史を思い出してほしい。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: shunkannews - 🏆 17. / 63 続きを読む »
ソース: shunkannews - 🏆 17. / 63 続きを読む »
ソース: cnet_japan - 🏆 100. / 51 続きを読む »
ソース: 🇯🇵 - 🏆 65. / 59 続きを読む »
ソース: car_watch - 🏆 102. / 51 続きを読む »
ソース: car_watch - 🏆 102. / 51 続きを読む »