クリーンなエネルギーとして注目される「ブルー水素」が環境を悪化させる恐れ

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化石燃料は二酸化炭素を排出して気候変動の原因になるとして、近年は水素を燃料として利用する「水素発電」が注目を浴びています。特に「ブルー水素」と呼ばれるものはアメリカ政府・イギリス政府が気候目標を達成する手段として促進していますが、新たな研究によってブルー水素は石炭の使用よりも20%多く温室効果ガスを排出することが示されました。

から生まれます。これらの水素燃料は全て「二酸化炭素から水素を分離させる」という方法を取ります。言い換えると、いずれの方法でも程度は異なるものの二酸化炭素の排出を伴うため、水素燃料をもって二酸化炭素排出をゼロにすることはできません。

一方、グリーン水素は、風力タービンやソーラーパネルを使った再生可能エネルギーを用いて水を水素と酸素に分離することで生成されます。生成過程で二酸化炭素が発生しないという利点を持つのが特徴のグリーン水素ですが、コストが高くのが問題で、しかも少なくとも2030年までコストは高いままだと考えられています。化石燃料の接触改質で生成されるグレー水素などのうち、生成過程で生まれる二酸化炭素を捕捉し地中に埋めたものは「ブルー水素」と呼ばれます。二酸化炭素を捕捉し埋めるツールはまだまだ高価であり、また化石燃料の価格が高騰していることが問題点として挙げられますが、ブルー水素はグリーン水素よりも低コストだということでアメリカ政府・イギリス政府にも期待されています。

しかし、記事作成時点で最も高度なスキームをもっても、発生した温室効果ガスの全てを捕捉することはできず、一部が大気に放出されてしまうとのこと。また、化石燃料で生み出していた熱を水素燃料でまかなう場合、必要となるブルー水素の生成により多くの化石燃料が必要となります。これを踏まえ、コーネル大学とスタンフォード大学の研究チームが「温室効果ガスの取り逃し」について調査したところ、実際には天然ガスを燃焼するよりも多くの温室効果ガスを生み出す可能性が示されました。は天然ガスや石炭を燃焼させるよりも20%大きく、ディーゼルを燃焼させるよりも60%大きくなるとも発表されています。また研究チームは「私たちの分析は、捕捉された二酸化炭素が無期限に貯蔵できるという楽観的な未証明の想定に基づいています」とも論文に記しています。

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。

TOYOTAのMIRAIは何水素なのだろうか❓

化石燃料より水素生成に必要な環境コストの方が高く、結果、地球環境は確実に悪化します。ちなみに水素の値段は天然ガスの5倍です。

じゃあ普通に燃やそう。 そっちが楽だし。

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