キーボードの文字配列はどうして「QWERTY」なのか?

  • 📰 gigazine
  • ⏱ Reading Time:
  • 64 sec. here
  • 3 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 29%
  • Publisher: 51%

日本 見出し ニュース

日本 最新ニュース,日本 見出し

キーボードの文字配列はどうして「QWERTY」なのか?(2016)

ピアノスタイルのキー配置を諦めたショールズが1870年に開発したタイプライターは、大文字のアルファベット、2~9の数字、ハイフン、コンマ、ピリオド、クエスチョンマークというキーを配置しており、一見、現代のキーボードによく似たキー配置になっています。これらのキー配置は基本的にはアルファベット順になっていますが、母音が文字列の1番上に配されているのが特徴です。

ショールズはタイプライタービジネスからすぐに手を引くつもりだったそうですが、ジョージ・ハリントンとダニエル・H・クレイグのAmerican Telegraph Worksがショールズのタイプライターを購入したいと話をもちかけます。しかし、その時点ではタイプライターが製造されていなかったため、キー配置にいくつかの変更が加えられることとなります。に頻繁に使用する文字を配置したものだそうです。ただし、QWERTY配列が誕生する19世紀のアメリカでは、モールス符号が現在のモールス符号とは異なる使われ方をしていました。 当時のアメリカのモールス符号は現在の国際基準とは微妙に異なり、「Y」を「・・ ・・」、「Z」は「・・・ ・」とされており、「Z」が最初の文字の場合「SE」と混同されたそうです。ここから、QWERTY配列では「Z」「S」「E」の3つが近くに配置されることとなりました。そして、「・・ ・」で表された「C」も、混同されやすい「S」「E」の近くに配置されます。なお、いくつかの文字を混同しやすい、ということでアメリカ式のモールス符号は使われなくなっていきます。

これらの改良を加えたキー配列のタイプライターが1872年8月10日にサイエンティフィック・アメリカンに掲載されます。そのキー配列は以下の通りで、横一列で「QWE.TY」の文字が並んでおり、現在のキー配列に非常に近いものになっているのがわかります。ただし、「M」が「N」の隣になく、「C」と「X」が現在のQWERTY配列とは異なっているのが特徴です。なお、これがタイプライターとしては初めて商業的に成功したため、キー配列の基礎となっていきます。にコンタクトをとってタイプライターの製造を依頼します。レミントンは契約にサインし、1873年に同社としては初めてのタイプライターである「Sholes&Glidden Type-Writer」を製造します。なお、この時ショールズはタイプライターの特許を1万2000ドルでDensmore and Yostに販売してしまいます。

なお、この「Sholes&Glidden Type-Writer」では「O」と「I」の文字が「9」のキーの近くに配置されることになり、ショールズの要求により「Y」が「T」の隣にくるよう配置が変更されました。さらに1878年には、バイロン・オールデン・ブルックスが「プラテンシフト機構」を発明します。これは1つのキーで2種類の文字を入力可能にする機構で、レミントンはこれを採用したタイプライターを1882年にリリースします。つまり、QWERTY配列はタイプライターがジャミングしないように設計されたものでも、「QWERTY」というブランド名のために作られた配列でもなく、初期のタイプライターユーザーであったモールス信号のオペレーターたちのために設計されたものでした。なお、当時の速記者がタイプライターを使用した場合、1分間で100単語以上を記録できる猛者もいたそうです。

 

コメントありがとうございます。コメントは審査後に公開されます。

sonic_pc アメリカかどっかでタイプライターの発表する時にめっちゃカタカタさせて良さげに見せたかった的な話を聞いた希ガス

打ち難くくしたって、話でしょう・・?

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

 /  🏆 80. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。