両車は、「キャデラックレーシング」の血統を受け継ぐスーパースポーツセダンを標榜する「Vシリーズ」のさらなる高性能バージョン、「ブラックウィング」の最初のモデルだ。キャデラックはブラックウィングで、メルセデスAMGやBMW M、アウディ「RS」に対抗していく。CT4-Vブラックウィングには、3.6リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。制御システムソフトウェアと吸気システムのチューニングにより、最大出力472hp、最大トルク61.5kgmを獲得する。ベース車両の『CT4-V』に対して、パワーは152hp、トルクは10.5kgm引き上げられた。
一方、CT5-Vブラックウィングの6.2リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンは、吸気効率の引き上げと改良された排気システムによって、最大出力668hp、最大トルク91.1kgmを獲得する。これまでで最も強力な量産キャデラック車になるという。このエンジンは、米国ケンタッキー州のGMのボウリンググリーン工場において、手作業で組み立てられ、エンジンビルダーの署名入りプレートが付く。 ノーリフトシフトにより、ドライバーはアクセルペダルを離さずに、シフトチェンジできる。CT4-Vブラックウィングでは、ターボを稼働したままにしておくことができるため、ラップタイムが速くなるという。サーキット向けのパフォーマンス冷却システムも搭載している。
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