カズは汗をぬぐいながら、神妙に今季の抱負を語った。8クラブのオファーから鈴鹿に決めた理由の一つとして「J3ライセンスを持っていて、J3昇格を目指せるところが大きかった」と明かした。
93年のJリーグ開幕時はV川崎(現東京V)のエースとしてMVPを獲得し、サッカー人気の火付け役。鈴鹿で自らに課した“特命”はJ参入という挑戦になる。カズは「絶対に昇格するという気持ちで臨みたい。ピッチの上でチームの勝利に貢献したい」と言い切った。昨季はJ1横浜FCでリーグ戦出場1試合、時間はわずか1分。開幕スタメンを勝ち取り、シーズンを通して戦うつもりだ。 最後の得点はJ2横浜FC時代の17年3月12日・群馬戦。「クラブと(兄の泰年)監督にはゴールを求められている。サポーターはゴールを見たいと思っているし、貪欲にゴールを狙いたい。カズダンス? 期待に応えたい」。3月13日の開幕・ラインメール青森戦(三重県内)で、約5年ぶりの得点を決めて、流れに乗りたい。
自主トレでは4対2のロンド(鳥かご)でオニ(鳥)になると貪欲に追い回し、頭で奪取すると「よっしゃー」と雄たけび。ジョギングでは松井大輔(40)=フットサル・YS横浜=、伊野波雅彦(36)=横浜FC退団=ら、かつてのW杯選手らを抑えて先頭を走った。 昨年も12月22日まで大阪で自主トレに励んだ。帰京後もトレーニングを継続するなど「(オフの)ベタ休み(完全休養)は5日しかない」と追い込んできた。キングが体をいじめ抜き、万全の状態で2月1日のチーム始動へと向かう。(山田 豊)
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