カオスだもんね!編集アカザーの「はじめての車いす外出」の思い出

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車いすのフリーライター・エディターのアカザーです。以前は「週刊アスキー」で平々凡々とダメ編集者をしていました。そして、21年前にスノーボード中の事故で脊髄を損傷し(Th12-L1)下肢マヒになりました。障害者手帳は1級です。それ以来、歩けなくなったので日常生活では車いすを使っています。リハビリを経て週刊アスキー編集部にも復帰し、15年ほど平々凡々と車いすで編集者をやっていました。このコラムでは車いすユーザーになってこの21年の間に、オレが感じてきたコトなんかを車いすのライター視点で書いていこうと思います。

「これは注意をおこたって急に飛び出すと、マジで車いすの前の部分をひっかけられるぞ」と。小学生が安全講習で習う「車道に急に飛び出さない!」コトの重要性を、大人になって再確認。急に飛び出さないことマジ大事!「あの幅なら通れるな」と電柱に近づくと、電柱の向こうに居る対向者に気が付きました。オレが通るのを待っていてくれたみたいです。これは健常者でもよくあるので、「すみません」と頭を下げて通過。……怪我して間もないころだったので、気持ちがネガティブになっていたからなのか、待ってくれていた方の優しさに「ありがとうございます」と言うよりも先に、「すみません」という言葉が先に出てしまっていました。しかも2回連続!今なら、「下をうつむきながらの『すみません』を、笑顔での『ありがとうございます』に変えるだけでオレもみんなもWin-Winですよ!」みたいな三流コンサル的なアドバイスもスラスラ出てくるんですけどね~。

偶然にも、今ベッドの上でコレを読んでいる新人車いすユーザーのアナタ! 「え~マジか~」とガックリしたそこのアナタ! ちょいまち。コレは今から21年前のバリアフリーという言葉がなんとなーく、空耳アワー的に聞こえてきたような平成の昔話なので、令和な今は大丈夫マイフレンド! 今はオレが車いすデビューした20年前に比べて、格段にバリアフリー化が進んでいます。特に東京2020 オリンピック・パラリンピック開催の機運が高まったあたりから、政府もかなりバリアフリーのインフラを整備してくれてるなーと。なので、これから車いすで社会に出ていくそこのアナタは超ラッキー! 当時のオレみたいに、必要以上に悲劇の主人公ぶったりする必要はぜんぜんナッシングです! 自分自身の気持ちの持ち方次第ですが、車いすユーザーでも健常者とそれほど変わらないインフラサービスが受けられると思いますヨ。とはいえ、はじめての車いすでの外出に心をボッキリ真っ二つにされた20年前のオレ。自宅警備隊へのジョブチェンジもかなり真剣に考えました。そんなオレに晴天の霹靂が訪れたのは、所沢にあるリハビリ病院へ転院してからのこと。

その病院での目的は、車いすユーザーとして自立し、社会復帰を目指すためのリハビリをすること。歩ける見込みのある人たちはキラキラ(に見えた)な歩行リハビリをしていました。が、当時の医学では可能性が低いというか、歩ける望みがないと診断されたオレは、日々車いすへのトランス(乗り移り)という地味なリハビリ。「安西先生!オレも歩行リハビリがしたいです」とアピールするも、「左手は添えるだけ」的な地味なリハビリの毎日。 そんなある日、リハビリルームの片隅で、車いすから実物大自動車模型に乗り移ろうとしている人を発見! みるからにハリボテ感満載のソレ。しかしこのリハビリルームにあるからは何か明確な利用方法があるはず。熱視線を送っているオレに、担当の理学療法士さんが、「アカザーさんも車いすに乗り移れるようになれば、あのトレーニングを受けて、自分で車を運転できるようになりますよ」と。それまでのオレは、“車は両手両足がちゃんと動いてこそ運転が可能ッ!ライセンス取得ッ!”と思っており、足が動かない車いすユーザーのオレは運転免許は失効扱い。車の運転は無理だと思い込んでいたんです。でも、どうやらそうじゃないらしい。無知は罪! あの頃にGoogle先生やYouTubeがあれば!その言葉を聞いてから約2ヵ月後。教習コースで手動運転装置を使って車を運転しているオレは・・・めっちゃ笑顔でした。

 

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