ところでオイルはエンジンの中にあるので直接オイルの効能的な部分を目で見ることはできない。そのためオイルの働きを体感する機会はあまりないのだが、せっかくオイル交換をするので交換したメリットを実感するコツを紹介しておこう。ひとつは交換直後のクルマの走りに注目することだ。交換後にエンジンを掛けてクルマを走らせると、スーッとスムーズにクルマが動き出しタイヤの転がり抵抗が減ったかのような感覚を味わうはず。これがフレッシュなオイルによる効果なのだ。各部のロスが少なく動きにムダがないため結果的に走りのスムーズさにつながるのだ。オイル交換の意味をリアルに感じる数少ない瞬間なので体感してみると良いだろう。ただししばらく走ると慣れてしまうので交換直後の走り出し集中しよう。
さらに清浄作用についてはオイルのフィラーキャップを開けてエンジン内を見るとその効果がわかりやすいだろう。フィラーキャップを開けるとヘッド回りの内部パーツが直に見える。本来はシルバーに輝くきれいなパーツ群が見えるはずなのだがエンジンオイルの管理を怠っているクルマは茶色く飴色のように汚れが付着しているのが見える。こうなるとエンジン性能は少なからずスポイルしてしまう。これを見るとオイル交換の効能を実感するだろう。劣化したオイルを交換する際にはオイル選びが必要になる。中でも最も重要なのが粘度。さらにオイルのグレード選びもポイントになる。まずは純正採用されているオイル粘度と同じオイルを選んで交換するのがベーシックな交換方法だ。オイルの缶などの表記されている「0W-20」や「5W-30」などがオイル粘度を示している数字だ。Wの付いている前の数字(0W、5Wなど)は低温時の粘度を示している。この数字が小さいとエンジン始動時のオイル粘度が低く始動性が良いことを示している。エコカーなどは0Wなどの比較的柔らかいオイルを用いるケースが増えている。一方後半に表記される20や30の数値は高温時の粘度を現してい
そんなエンジンオイルは当初の性能をキープし続けるためには定期的に交換して常にフレッシュな状態にすることが必要だ。一般的には5000km~1万km程度の走行距離を目安に交換することが推奨されている。エンジンへのリスクを考えるとエンジンオイルのリフレッシュはこまめに実施しておこう。また走行距離が少ないクルマのオイル交換時期は少し難しい。距離だけを目安にしているとかなりの期間オイル交換しないままの状態になってしまう。しかしオイルは開封してエンジンに給油して熱が入ると酸化が進む。つまりエンジンを動かさなくても劣化していくのだ。そのため走行しなくてもある一定の期間(6カ月程度が目安)を経たらオイル交換を実施しておくと良いだろう。
交換にはディーラー、カー用品店やガソリンスタンドなど、さまざまな場所で対応が可能。ディーラー作業の安心感を取るのか、カー用品店でのオイル選びの豊富さを選ぶのか、ガソリンスタンドの手軽さを取るのか、自分にフィットする交換スタイルを選ぶと良いだろう。DIYでもオイル交換は可能だが、ジャッキやレンチ類、廃油処理など、いくつかの準備が必要になる。作業も少々手間がかかるのだが愛車を自分の手で管理していきたいというユーザーにはDIYという選択肢もありだろう。デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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