カイロの外貨両替店で２０１９年撮影。（2024年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany/File Photo）湾岸諸国からの投資資金流入を通じて経済の安定を取り戻す狙いがあるとみられる。国際通貨基金（ＩＭＦ）はエジプトに為替レートの柔軟化を求めており、以前から通貨の切り下げが待たれていた。当局者によると、既存のＩＭＦプログラムも近く拡大される。中銀は金融引き締めを加速し、基調インフレ率の低下を確実にするため、翌日物貸出金利を２８．２５％に、翌日物預金金利を２７．２５％に引き上げた。
「円滑な移行を確実にするため、引き続きノミナル・アンカーとしてインフレ率をターゲットにし、為替レートが市場原理で決まることを認める」と表明。「為替レートの統一は、外貨の蓄えの減少を促すため、極めて重要だ」と述べた。 中銀はこれまでインフレ目標を掲げる一方、為替レートの管理も目指してきた。エジプトポンドは過去１年、１ドル＝３０．８５ポンドで固定されていた。慢性的な外貨不足の中、ポンドの価値を維持することが狙いだった。
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