ウルフ・アロン アジア大会メダルならず…3位決定戦敗れ5位 準々決勝は不可解判定で反則負けも男子100キロ級3位決定戦が行われ、東京五輪金メダルのウルフ・アロン(27)=パーク24=は、コストエフ(アラブ首長国連邦)に優勢負けした。準々決勝では、自身が技を掛けた直後に3つ目の指導を受ける不可解な判定もあり、反則負け。その後、敗者復活戦を勝ち上がったが、メダル獲得はならなかった。
ウルフは3位決定戦もなかなか組み合えず、先に指導を受けるなどペースを握れない。2分過ぎには、低空の体落としで転がされて体側を畳についてしまい、「技あり」を先取された。後がなくなった終盤には大内刈りや肩車を狙ったが、取り返すことができないまま4分間が終了。表彰台に上がることはできなかった。 アジア大会初出場となったウルフは復活優勝を期したが、準々決勝はシャルハン(カザフスタン)に反則負け。相手の指導狙いの戦術に飲まれ指導2つを先行された後、延長戦でウルフが大内刈りを掛けたところで「待て」となったが、審判団からの指示で消極姿勢に対する3つ目の指導を宣告されてしまった。自分が技を仕掛けた不可解なタイミングでの指導決着とあって、ぼうぜんと主審と審判団を見渡し、コーチボックスの百瀬優コーチも“なぜ?”と両手を広げて笑うしかなかった。
ウルフは東京五輪後の休養を経て、22年の復帰以降、これで国際大会5戦連続のV逸。今大会は全日本柔道連盟(全柔連)が代表選考の対象としていないものの、12月のグランドスラム東京大会でパリ五輪代表入りを懸けるウルフとしては、復活を印象づけることができなかった。
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