昨年の選抜覇者、天理（奈良）に３―１。決定力不足のチームを救ったのは、２得点を挙げた主将のＤＦ重山大雅（３年）だ。 先制点を挙げて以降、押し込みながらロングボール主体の相手のカウンターにさらされて同点に。「思った以上に苦しい時間が長かった」と重山。第３クオーター終了間際、ペナルティーコーナーのこぼれ球を拾うと「自ら仕掛ける」と狭いスペースをドリブルで突破して、一度はブロックされながら押し込んだ。昨年は悪天候のために決勝が行われず、横田（島根）と両校優勝。その因縁の相手との大一番となる決勝へ向けて、重山は「泥臭くても勝ちきる」。頂点へひた走るチームを、万能型の主将が先導している。（井上敬雄）.
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