1840年にアンリ・セルールによって描かれた、多くの宝石を身につけたスコットランド女王メアリー・スチュアートの肖像画。フランスのベルサイユ、ベルサイユ宮殿所蔵(PHOTOGRAPH BY DEAGOSTINI, GETTY IMAGES)
スコットランド女王メアリー・スチュアート(1542〜1587)は、秘密のメッセージを送る達人だった。暗号解読者たちは何世紀にもわたって彼女の暗号技術に悩まされてきた。彼女が残した手紙が解読されるたびに、学者たちはそこに記された情報に胸を躍らせてきた。 特に重要な手紙は、彼女がイングランドで19年にわたって幽閉されていた時期に書いたものだ。メアリーはフランスの高官に数十通の秘密の手紙を書いていて、なかには、スコットランド女王の座を取り戻し、従姉妹(いとこ)であり政敵でもあるイングランド女王エリザベス1世を廃位させる陰謀に関する機密情報も含まれていたと考えられている。イスラエル在住でフランス人のコンピューター科学者であるジョージ・ラスリー氏、ドイツ人のオペラ教授であるノーバート・ビールマン氏、日本人の物理学者である友清理士氏の3人は、最近、メアリー・スチュアートが暗号で書いた50通以上の手紙を発見した。使われていたのは彼女自身が考案した洗練された暗号で、文字数の合計は5万字にも上る。3人の“探偵”は、コンピューターソフトウエアと伝統的な暗号解読技術を巧妙に組み合わせてメアリーの暗号文を解読し、彼女とその政治的環境について多くの新情報を明らかにすることに成功した。1542年に生まれたメアリーは、イングランド王位継承順位第2位を持ち、生後わずか6日でスコットランド女王となった。5歳でフランス王太子フランソワと婚約し、その後間もなくフランスに
米インディアナ州にあるボールステイト大学の歴史学教授で『シックスティーン・センチュリー・ジャーナル』の編集者でもあるジェニファー・デシルバ氏によれば、メアリーが生きた16世紀は宗教改革によって神聖ローマ帝国と貴族派閥の対立が激化しており、秘密保持の必要性が高まっていたという。
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