アクセシビリティの高いデザインを実現するのに重要な「色選び」の方法とは?

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イーロン・マスクをはじめとする投資家から4億5000万ドル(約490億円)以上の資金を調達し、1万3000以上のウェブサイトで使用されるようになったオンライン決済処理サービスの「Stripe」が、自社プロダクトのデザインにおける「色選び」で重視したポイントを自社ブログ上で解説しています。

Stripeは「Lab色空間で同じ明度と彩度のカラーセットを作成すると、同条件でHSLで作成したものとは大きな違いが見受けられます。Lab色空間で作成したカラーセットは、各色が他と同じくらい飽和しているように見えます。これは知覚的な均一性そのものです」と記しています。

RGBやHSLでは「同じ明度とコントラスト」のカラーパレットを、グラフ化すると以下のようになります。グラフ上の各線がカラーパレットの各色、グラフの横軸が明度、グラフの縦軸がコントラストを表しており、数値上は同じはずなのに「人間の目で知覚した色」としては明度やコントラストが異なってしまっていることがわかります。 Lab色空間でほぼ同じ明度で同じコントラストのカラーパレットを作成すると、以下のようになります。なお、以下のグラフの網掛け部分は、RGBやHSLなどの色空間で各色を表現した際に出力される色のコントラスト値を示しており、Lab色空間で同じ明度と同じコントラストのカラーパレットを作ることがどれだけ難しいかがよくわかるはず。

StripeはこのLab色空間をベースに、WCAG 2.0の既定値を満たすコントラスト比となるようにカラーパレットを作ることに成功。これにより、「最低限のコントラスト比を維持しながら、美しく鮮やかな色合いを保つことが可能になった」そうです。以下が「小さな文字」に適したコントラスト比4.5以上のカラーセットで……Stripeはアクセシビリティの高い色選びを行えるように独自のカラーシステムを設計しています。その際に必要だったのは、「暗闇の中を模索するような苦行ではなく、色についての考え方を変更することだった」と説明しています。具体的には「知覚的に均一な色空間」つまりはLab色空間のような色空間を知り、使用すること。そして、「アクセシビリティが高い=鮮やかではない」ということを理解することが重要であったとしています。WCAG 2.

加えて、色は複雑なものであるため、独力で正しい色の組み合わせを生み出すことは困難であるとして、「自分たちに合ったカラーシステムを構築すること」がデザインに非常に役立つことを強調しています。ただし、Lab色空間のような「知覚的に均一な色空間」における落とし穴として、「再現不可能な色が存在する」ということをStripeは挙げており、「非常に鮮やかな濃い黄色」や「鮮やかなライトロイヤルブルー」といった色は存在しないと記しています。

 

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