30年以上前になる。大好きだった祖父がかかりつけの医院で点滴中に突然、亡くなった。大きなショックを受けていると医師から「(私の)言うことを聞かなかったからね」と、どこか冷たく感じる言葉を投げかけられ、一層つらくなった。
実は子供の頃から病院に行くのが苦手だった。医者には冷たい面があると子どもながらに感じていた気もする。さらに医師の数が少ない地方においては、「お医者さん」は「先生」と呼ばれ、医師には誰も逆らえないという風潮だったと思う。 だが、のちに数人の医師との出会いを通じて、見方が変わった。一人はいまや兄のように慕う医師の友人。医師でありミュージシャン、そして同じランナーでもある彼と初めて会った際の第一印象は、独特の風貌で自分とは性格が合わないかも、というものだった。4年間におよんだアキレスけんのけがを診てくれた主治医との出会いも大きかった。けがの悩みを打ち明ける個人的なメールにも親切に返してくれる。受診後は、自分もこのように他人から慕われる存在になりたいと力がわいてきた。
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