全体練習後、平尾はFW田中美南(29)=INAC神戸=らのシュート練習で対峙し、鋭い感覚を披露した。「思ったより自分の中でコンディションが良くて、キーパー練習の中でも動けてるなという感覚があった。いい感じで合宿に入れた」と汗をぬぐった。
W杯では山下杏也加(27)が正GKを務め、平尾には出場機会がなかった。チームが一つになるために献身的な姿勢で貢献した。今回は改めて横一線での競争となる。「今回は本当に誰が出てもおかしくない戦いになる。(今後に向け)この親善試合が大事になってくる。アルゼンチン戦で出られるようにこの合宿にかけているので、アピールしていきたい」と意気込んだ。 長年日本を引っ張ってきた川澄が、今季から新潟でチームメートとなった。「勝負強さであったり、経験してきた人がチームに入ってきてくれた。代表のことを知っている中で、色んな話をしてくれるのでありがたい存在です」と話す。 来月に始まるパリ五輪アジア2次予選に向けても「『アジアの大会ってとても難しい』と、川澄さんはじめ言ってくださった」とアドバイスをもらってきた。「日本を全力で倒しに来る相手に対して、どうやって戦うか大事な試合になってくる。なでしこらしくやることをやれば負けないと思う。そこをどれだけ突き詰められるか」と正GK奪取へ、大会後に成長した姿を見せる。
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