羽生選手は片足で着氷体勢に入り、右足一本で氷に降り立った。筆者はショートと同じく、JSPOの記者室でテレビ画面を凝視していた。周りにいる記者も同じだった。こらえれば成功——と思われた次の瞬間、惜しくも“手負い”の右足が耐えられなかった。
初めて実戦に投入した2021年末の全日本選手権のフリーから約2カ月で、さらに完成へと歩みを進めていたのは確かだった。全日本の4回転アクセルは、両足着氷となり、回転が足りずに3回転扱いの基礎点しか得られなかった。手応えを誰よりも感じていたのも、羽生選手本人だった。フリーの演技後の取材で「アクセルはたぶん、いままでの中でいちばん(成功に)近かったと思いますし、いまできる“羽生結弦のアクセルのベスト”があれかなという感じもしています。僕なりの4回転半はできていたのかなって」と納得の表情を浮かべた。 じつは、羽生選手の右足首は、演技前から悲鳴をあげていた。演技直後は「詳しく話すかどうかをすごく悩んでいます。かなりいろいろ、手を加えていただきました。だからこそ、なんとか立てた感じです」と言葉を濁していた。じつは前日の公式練習の4回転アクセルで転倒した際、右足首を捻挫していた。そのことを明かしたのは、フリーから4日後の2月14日だった。この日、北京五輪を取材している国内外のメディアからの要望に応じる形で急遽、記者会見が開かれた。
右足首の状態については、このとき初めて、「言い訳になりますが、(フリー)前日の練習で捻挫しました。普通の試合なら棄権していたと思います。いまもドクターから、あと10日は絶対に安静と言われています。それくらい悪かったです。当日朝の公式練習があまりに痛かったので、どうしようかと思いましたけど、6分間練習の10分くらい前に(痛み止めの)注射を打ってもらって、出場することを決めました」と打ち明けた。
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