なぜ同性愛は進化の過程で維持され続けたのか?

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同性間で性行動を行う人物は、人間のみならず多様な生物の集団の中で一定数存在します。クイーンズランド大学のBrendan Zietsch氏らは「同性間の性行動に関連する遺伝子が進化の過程においてなぜ維持され、受け継がれたのか」ということに疑問を抱き、調査を行いました。

」から35万人以上の遺伝子データを利用。同性間の性行動に関する遺伝子が、「過去に同性のパートナーがいたか」「異性のパートナーはこれまでに何人いたか」という質問への回答とどのように関連付けられるのかを分析しました。

その結果、同性間の性行動に関連する遺伝子は、過去に異性のパートナーしかいなかったグループにおいて「異性のパートナーが多い人」とより深く関連付けられていることが判明。Zietsch氏らは「進化の過程において、異性のパートナーが多いことは子を多くもうけることにつながった可能性がある」と推測しました。 また、Zietsch氏らは、何世代にもわたる生殖のデジタルシミュレーションを行い、同性間の性行動がどのように行われるのかを調査しました。その結果、「同性間の性行動が進化において不利」と仮定した場合でも、集団において同性間の性行動が維持されることが判明しました。 これらの研究から、Zietsch氏らは「同性間の性行動を行う人物は集団の中で一定数存在し、同性間の性行動に関連する遺伝子を持つ人と異性のパートナーが多かった人との間に共通する遺伝子がより多く見られたことから、同性間の性行動に関連する遺伝子が進化の過程において有利に作用してきた可能性がある」と結論付けました。

ただし、Zietsch氏は「今回用いたデータは現代のアメリカとイギリスのヨーロッパ系の個人に由来するものであり、他の民族や文化にどの程度当てはまるかどうかが分かりません」とし、「デリケートなトピックを研究することは不適切であると考える人々がいることを知っていますが、研究を避け続けては人間の多様性を理解することができないままとなるでしょう」と述べ、より多様なサンプルでの研究に期待を寄せるコメントを残しました。

 

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