4)=御殿場西高出=の静岡県出身2選手が試合に出場し、球場を盛り上げた。0―1の7回2死走者なしからハヤテの打線がつながった。相手先発は23年のWBC日本代表の高橋奎二(27)。居谷匠真捕手(21)の中前打を口火に同点に追いつき、降板させた。一、三塁とした後、元巨人の折下光輝内野手(24)が「張っていた」という直球を左前にはじき返し勝ち越し。赤堀元之監督(54)は「初の交流戦で勝ち越せたのはよかった。(イースタン・リーグの)見たことがない投手が多い中で、しっかり点を取れた」と喜んだ。
3月に医師国家試験に合格した竹内奎人(24)もホーム初先発で5回1失点の好投を見せた。今回の3連戦は初の草薙球場開催で、静岡高出身の右腕にとってもなじみのあるマウンド。「すごく懐かしく感じたし、平日にも関わらずたくさんのお客さんに来ていただけたことが、うれしい」と目尻を下げた。 リリーフでの登板が多く先発は4月18日の中日戦(7△7)以来だった。先発陣の疲労などもあっての起用。指揮官は「うまく変化球を使えていた。今までショートイニングで打たれることも多かったが落ち着いてできていた」と成長に目を細めた。 ヤクルトの鈴木が打席に立つ度に、観客席から大きな拍手が起こった。地元・静岡での公式戦は今回の遠征が初めて。「応援してくれる人がたくさんいると改めて実感した」とほほえんだ。この日は4打数無安打も、同じく先発マスクで出場した14日のくふうハヤテとの初戦(2●3)では一時同点となる適時二塁打を放ち、フェリペの一時勝ち越しとなる犠飛につなげ、地元を盛り上げた。フェリペは、初の地元3連戦でフル出場。「気合が入った」と笑った。17年に育成でオリックスに入団、独立リーグを経て昨年7月にヤクルトと育成契約を結んだ。「今年、(活躍を)見せなかったら終わり。ラスト勝負という気持ちです」と支配下登録へ意気込んでいた。
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