あまりに過酷な中国ロックダウンの実情...妊婦は流産し、心臓発作でも治療は受けられず

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あまりに過酷な中国ロックダウンの実情...妊婦は流産し、心臓発作でも治療は受けられず……<大規模な都市封鎖が続く西安市からは、食糧難や医療崩壊を訴える市民の悲痛な叫びが聞こえてくる> 中国 新型コロナウイルス感染症 医療崩壊

<大規模な都市封鎖が続く西安市からは、食糧難や医療崩壊を訴える市民の悲痛な叫びが聞こえてくる>

中国最大規模の新型コロナ感染が続く人口1300万人の陝西(せんせい)省西安でロックダウン(都市封鎖)が導入されたのは昨年12月23日。それから2週間以上がたった今も、大半の住民は買い出し以外の外出が禁じられている。同市では1月4日時点で発症者1800人と、その接触者など計4万2000人以上が集中隔離施設に隔離されている。2020年に中国各地で行われたロックダウンでは、感染者と接触者の集中隔離によって家庭内感染を減らす手法が成功のカギとなった。その一方で、今回の西安のロックダウンでも2年前と類似した深刻な課題が浮上しており、ネット上には住民の怒りの悲鳴が漏れ出している。 最大の課題は食料不足だ。各世帯1人に2日に1度の買い出しが認められているが、大半の店は閉まっており、営業中の店も在庫は乏しい。当局が主に高齢者向けに野菜の配給を始めたが、多くの家庭は中央政府が昨年11月に出した緊急時への備えの指示を受けてまとめ買いした備蓄で食いつないでいる。物資不足が特に深刻なのは市中心部の雁塔区とみられる。富裕層が多く人口が密集する地域で、既に同区の幹部2人が更迭されている。中国研究者で地方政府事情に詳しいクリスチャン・ゲーブルは、この更迭は地方役人をスケープゴートにする中央政府の手法そのものだと指摘しており、今後もさらなる更迭(起訴もあり得る)が見込まれる。中国の医療体制は階層関係が明確で、高い技術を持つ医師や看護師が中心部の医療機関に勤務し、それ以外の人材が郊外の病院や地域センターに回る。西安でも優秀な人材は大規模検査の監督にかかりきりで、能力の低い人員が彼らの穴を埋めるしかない。

 

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