その後、Whole Foods MarketでZICOのココナッツウォーターの取り扱いが決まりますが、Vita CocoとZICOのココナッツウォーターは商品名がまったく同じ「coconut water」で、2社ともにこれを変更しようとしなかったため、ココナッツウォーターを陳列しているゾーンはものすごいことになっていきます。
元ZICOのセールスマンであるChris Michaelsさんは、「『もしも値札がなければ、それは売り出されていない』という古い格言がありますが、Vita Cocoのセールスマンは我々の商品の値札を捨てるか、あるいは商品をすべてカートの中に入れて在庫品倉庫に放置したりしてきました」と、当時のWhole Foods Market内での2社の争いについて語ります。もちろんZICO側も仕返しとばかりに、50個購入すると25個無料でZICOのココナッツウォーターをプレゼントだとか、Vita Cocoの商品がひとつも置けないくらいに商品棚に自社ココナッツウォーターを置きまくったり、と対抗していたそうです。ZICOのRampollaさんは、その当時を振り返って「私自身は王道をとろうとしていましたが、自社の営業チームにだけはこのことを伝えませんでした」と、語っています。白熱する2社の争いは消費者の注目を大いに集めることに成功し、Vita Cocoは運搬車を購入できるようになります。これにオーシャンビューの塗装を施し、無料のサンプル品と道でフラフープをするための女性スタッフを載せて街中でVita...
しかし、2011年にVita Cocoは「『保湿に優れている』だとかのフレーズと共に、誤解を招きやすい栄養表示をしている」と告訴され、これ以降は「誇張」健康促進効能表示は一気になくなります。ただし、現在は多くのココナッツウォーターブランドが、「体に有益な電解質とカリウムを多く含んでいる」ということを推すようになっており、「天然の秘薬」のように扱われるココナッツウォーターに対して、こういった評判は不相応なものだ、と考える栄養学者もいるそうです。 Vita Cocoのココナッツウォーターは1オンス当たり5.5kcalと、ゲータレードよりはカロリー控えめなものの、それでも多くのカロリーが含まれています。ハーバード公衆衛生大学院のLilian Cheung氏は、「喉の渇きを潤すためにココナッツウォーターを飲むのは適切でない」と語っており、これは液体から多くのカロリーを摂取する人は、通常の固形食でもカロリーを多く摂取しがちな傾向があるからだそうです。なお、Vita Cocoが告訴された際、Vita Cocoはちょうど世界展開を進めている最中で、多くの投資家からの援助があり、最終的に1000万ドルの賠償金を支払うという形で決着がついています。
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