即完売が話題になった「きのこの山」イヤホンなど、実験的商品の販路として多くの企業が利用するクラウドファンディングだが、「商品などの見返りは不要」という本来の寄付機能も好調だ。支援者を募るクラファンのプラットフォーム「READY(レディー)FOR(フォー)」では、能登半島地震の被災地支援プロジェクトに7億円近い寄付が集まっている。また、選抜高校野球大会で甲子園初勝利から4強入りした中央学院(千葉)の躍進の裏側にもクラファンがあった。ネット画面から〝推し〟にボタンひとつで送金でき、寄付を手軽にしている。1月1日の能登半島地震発生から4日後。「災害でも医療を止めない!」のタイトルで恵寿(けいじゅ)総合病院(石川県七尾市)がクラファンを立ち上げた。自らも被災するなかで患者を受け入れる、能登の医療の屋台骨だ。寄付金の使途として「人命に関わる医療機器の修繕や購入、医療・介護・福祉活動を維持するために必要な費用を決定しながら実施します」と記した。当初目標は1千万円だったが、プロジェクトが終了した3月31日時点では1億954万円を超えていた。寄付は1口千円からで2496人が支援した。
支援者の1人、1万円を寄付した中小企業の男性社長(57)は、「院長の講演を聞いたことがあり、必ず役立ててくれる信頼感があった。発生当初は交通が寸断され、ボランティアが迷惑になりかねない状況。遠くからできるのは、お金を送ることでした」。READYFORによると、恵寿総合病院への寄付額は単体の医療機関として過去最高。能登半島地震被災地全体では120件のクラファンが立ち上げられ、4月1日時点で寄付額が合計6億8千万円に上る。 発生3カ月時点で過去の災害と比べると、平成28年の熊本地震の34件2900万円、30年の西日本豪雨の18件3千万円に対して20倍以上のお金が集まっている。被災地支援と一口にいっても、輪島塗やみそ・しょうゆ蔵などの伝統産業の再建、被災動物の保護、神社仏閣の修復ほか、プロジェクトは多岐に渡る。実行者は活動実態や趣旨、進捗(しんちょく)状況を随時丁寧に報告することが大切で、寄付する側もそれをよく見極めて支援先を決めたい。甲子園出場に歓喜する半面、選手の遠征滞在費、応援団派遣で数千万円単位の負担が重くのしかかる。同校は「校歌を響かせたい!」と目標500万円のクラファンを立ち上げると、準々決勝を制した直後に寄付が急増した。「卒業生の目に留まればという思いでしたが、高校野球ファンの方からも支援が寄せられた」。4月末まで実施中だが、目標の93%にあたる467万円が集まっている。中には自費でやるべきと思う厚かましい企画を目にすることもあるクラファンだが、READYFORでは「誰もがやりたいことを実現できる世の中を」との理念から事前審査を実施したうえで、法令順守の範囲なら誰もが自由なテーマで資金調達に挑
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