この度、「マーク ジェイコブス 」は、俳優で写真家の安藤政信とのパートナーシップのもと、特別写真展を開催する。本展では、MARC JACOBSのTHE FUTURE FLORALコレクションの立ち上がりに合わせて、安藤政信の死生観を込めた花の写真作品を安藤が撮り下ろし、作品の中には特殊メイクアップ・アーティストであり、特殊メイクデザイナーである藤原カクセイ氏との協働作品も展示される。開催は、渋谷パルコ3Fに期間限定オープン中のMARC JACOBS EVENT SPACEにて、期間は、5月18日~6月2日。17日18時からプレビューオープニングとして、ゲストDJにKIRIを招いてパーティーも開催予定。また翌週25日(土)17時からは、デザイナーの岡沢高宏を招いてトークイベントも開催。■プレビューオープニング:2024年5月17日(金)18:00~20:30 ゲストDJ: KIRI■会場:渋谷パルコ3F MARC JACOBS EVENT...
それは、時には破壊衝動のようなものとして現れることもあるかもしれない。その一方で、俳優でもある安藤は、「タナトス」を演技の下で制御することに長けていているようにもみえる。核に「タナトス」を持つ者は、この「破壊衝動」と「衝動を制御する」の二つの絶妙なバランスの中で生きるのかもしれない。恐らく映画監督・北野武も同じような人物であると思う。安藤の初主演が北野映画であることは決して偶然ではないだろう。人は、安藤の実直さ、創作への純粋な思いに惹かれるだろうし、情熱的な振る舞いから「少年のような人」という印象を持つかもしれない。が、それは彼の一側面である。彼は「タナトス」に魅せられて、そのコントラストとしての生(エロス)の煌めきと、少しずつ朽ちていく過程、その時間軸を、横から眺めている、「老賢者」のようなところがある。彼は「陽気さ」と「憂鬱」を同時に抱えている。「快楽の後の憂鬱」や「憂鬱の後の快楽」のような陰陽の回転ではなく、彼は常に同時に二つの矛盾する感情を抱いている。安藤の特質は、この「二つの色彩」だろう、と思う。彼の写真作品に付けるタイトル『憂鬱な楽園』が全てを示している。安藤が常々「死生観
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