いた。史上初の牡牝の2歳マイル王対決だったが、1番人気の最優秀2歳牝馬アスコリピチェーノ(ルメール)は桜花賞に続く2着に敗れた。
大歓声を受けながらジャンタルマンタルと引き揚げてきた川田は、ふーっと息を吐き、首筋をポンポンとたたいてねぎらった。「1600メートルで走ることに関しては絶大な信頼を持っていて、普通に走れば負けないと思っていました」と、朝日杯FSをともに制した相棒への信頼を胸に臨んでいた。 1番人気は2歳女王のアスコリピチェーノに譲ったが、完勝だった。好スタートから人馬のリズムをぴたりと合わせて直線を迎えると、あとは抜け出すタイミングを図るだけ。鞍上のアクションに応えて後続を引き離し、ゴールを駆け抜けた時には2馬身半差をつけていた。勝負は最優秀2歳牡馬に軍配。5万1000人を超えるスタンドの観客から、ため息が漏れるほどの強さを見せつけた。
共同通信杯から1ハロン距離を延ばした皐月賞は、ハイペースを先行して3着とタフな競馬に。高野調教師は「ダービーという選択があった中で、冷静に適性を判断してここを使わせてもらった以上、勝たなければと思っていた」と舞台を最重視。その結果、中2週の臨戦過程になった。「前回あれだけ精いっぱいの走りをしてくれて、長い距離を走り切っての中2週。返し馬でしんどいと感じる部分はあった」。鞍上も万全の状態ではないことを感じ取ったが、3、4コーナーで手綱から伝わる手応えに「負けることはない」と勝利を確信。レース前の一抹の不安は杞憂(きゆう)に終わった。 「日本で一番強いマイルの馬になれる可能性がある」。15年の安田記念をモーリスで制すなど名馬の背中を知る川田は、最大級の賛辞を贈った。全力で春シーズンを駆け抜けた3歳マイル王は、激戦の疲れを癒やして次のステージへ向かう。(浅子 祐貴)父パレスマリス、母インディアマントゥアナ(父ウィルバーン)。栗東・高野友和厩舎の牡3歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算6戦4勝。主な勝ち鞍は朝日杯FS・G1、デイリー杯2歳S・G2(いずれも23年)。総獲得賞金は3億2052万8000円。馬主は(有)社台レースホース。
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