“強気のヴィーナス”もさすがに弱気の虫にさいなまれた。この日の前まで5戦3ラス、ノートップ。個人成績は36人中35位に沈んでいた。「このくらい負けていたこともあったはずなんですが、珍しく落ち込んでいました」。上位進出へ向けて必死に踏みとどまっているチームの足を引っ張ることが、何よりも苦しかった。
試合は渋川難波(サクラナイツ)とのデッドヒート。南3局の親番で「リーチ・ツモ・ピンフ・タンヤオ・裏ドラ1」の満貫4000オールを仕上げてトップ目に立ったが、流局を挟んだ同2本場で渋川が「チートイツ・赤1・ドラ2」の満貫を東城りお(フェニックス)から仕留めて再逆転。親番を失った黒沢は、オーラス前で9500点差の2着目に突き放された。 また勝てないのか。その時、チームメイトやファンの顔が脳裏に浮かんだ。『勝たなくてもいい。打っている姿を応援しているだけで私たちは幸せだから』。ファンのそんな優しい言葉を思い出して吹っ切れた。「結果に左右されず、ベストを尽くそう」。もう一度顔を上げた。 オーラス。7巡目で「タンヤオ・ピンフ・ドラ2」満貫8000点のテンパイを完成させると「二・伍萬」待ちでヤミテンに構えた。ただしこれでは渋川以外からの出あがりではトップに届かない。「他の人から出ても見逃すつもりでした。とにかくツモる。ツモればいいんだ。気持ちの上ではリーチをかけていました」。すると数巡後、鳴き仕掛けから逃げ切りテンパイをかけていた渋川から「二萬」がこぼれた。ロン。トップ目直撃の大逆転勝利が決まった。
今期初の勝利者インタビューでは、チームメイトへの感謝を口にした。「萩原(聖人)さんは試合がなくても高級ケーキを買って駆けつけてくれたし、本田(朋広)さんからは(この日の第1試合の)トップでエールをもらった。瀬戸熊(直樹)さんは今日勝ったら馬刺しを食べさせてくれるって(笑い)。今期初めてのニンジン作戦でしたが、馬刺し好きなので頑張りました」。食いしん坊の一面をのぞかせると、声を上げて笑った。第1試合の結果は1着に本田(+68・1)、2着にサクラナイツの内川幸太郎(+26・2)、3着にビーストの中田花奈(▲22・4)、4着にフェニックスの茅森早香(▲71・9)。■本田朋広(第1試合トップで黒沢にエール)「不調の黒沢さんがよくなるように、力になれるように頑張りました」
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