最速152キロ左腕としての期待を受け21年ドラフトで2位として入団。しかし1年目の昨季は1軍登板はなく、ウエスタン・リーグでは先発、中継ぎで計13試合に登板し、防御率8・06と「プロの壁」に直面した。25回2/3で四死球は26。自分を見失ったまま、あっという間に1年目が終わった。今季はいたってシンプルなところにテーマを置いた。それが投球時の「テンポ」だ。昨季は、捕手の返球を受けてから次の1球を投じるまでの間合いが悪くなっていた。「メカニック的なことを考えすぎていた」。実は今季からは米大リーグで導入されたピッチクロック(走者なしの場合は捕手の返球を受けてから15秒以内に投球)を“体内”に刻んでいる。昨年の反省を踏まえて投球テンポを強く意識していた。創価大時代に取り入れたドジャース・カーショーの二段モーションも4月から封印した。テンポ同様に投球フォームも考え方もシンプルにし、「これと決めたら今年は変えない」とブレずに1年間を戦うと決めている。ウエスタン・リーグでは6月4日のオリックス戦(高槻)から、中継ぎ6試合の計8回1/3で連続無四死球投球を披露。7月中旬から2軍の先発ローテに入り11日
最速152キロ左腕としての期待を受け21年ドラフトで2位として入団。しかし1年目の昨季は1軍登板はなく、ウエスタン・リーグでは先発、中継ぎで計13試合に登板し、防御率8・06と「プロの壁」に直面した。25回2/3で四死球は26。自分を見失ったまま、あっという間に1年目が終わった。今季はいたってシンプルなところにテーマを置いた。それが投球時の「テンポ」だ。昨季は、捕手の返球を受けてから次の1球を投じるまでの間合いが悪くなっていた。「メカニック的なことを考えすぎていた」。実は今季からは米大リーグで導入されたピッチクロック(走者なしの場合は捕手の返球を受けてから15秒以内に投球)を“体内”に刻んでいる。昨年の反省を踏まえて投球テンポを強く意識していた。創価大時代に取り入れたドジャース・カーショーの二段モーションも4月から封印した。テンポ同様に投球フォームも考え方もシンプルにし、「これと決めたら今年は変えない」とブレずに1年間を戦うと決めている。ウエスタン・リーグでは6月4日のオリックス戦(高槻)から、中継ぎ6試合の計8回1/3で連続無四死球投球を披露。7月中旬から2軍の先発ローテに入り11日現在で、計19試合に登板して5勝0敗、防御率3・38と徐々に安定感も増してきた。◇鈴木 勇斗(すずき・ゆうと)2000年(平12)3月17日生まれ、鹿児島県出身の23歳。鹿屋中央では甲子園出場なし。創価大では2年春からリーグ戦に登板。3年秋は5勝を挙げて優勝に貢献しMVP。21年ドラフト2位で阪神入り。1メートル74、83キロ。左投げ左打ち。
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