ミングで「僕のミス」と、うなだれた三塁手に、岡田彰布監督(66)は「あれで終わりよ。普通のプレーやんか」と、がっかり。“火消し”から一転、無死一、三塁にピンチが拡大し、そこから3点を奪われた。
タッチへの焦りも「ありました」と悔やんだ佐藤輝。馬場内野守備走塁コーチは「絶対にアウトにしないと」と一蹴した。岡田監督も「バント(失敗)でいけたと思ったけど」と苦笑いすると、プレーは振り返ることはなく「もうええ。キャッチボールやん。どうこうの問題じゃない」と淡々。論ずるまでもないイージーミスで勝利を逃した。 打撃はもちろん、オフから「まず守りや」と求めた。キャンプで特守に励む姿から成長を期待したが、失策は木浪らと並んでリーグ最多の6個目だ。難しいプレーは要求しない指揮官は「あんなプレーばっか。村上の時、いくつエラーしたんや」と、あきれ顔。右腕が今季初登板した4月2日のDeNA戦(京セラD)の初回4失点につながる失策を回想した。
その村上は7回まで1失点の好投から、結果的に自己最多130球で8回途中4失点(自責3)。7回を自責0(失点2)で敗れた7日の広島戦(甲子園)に続いて足を引っ張られた。防御率1・30で2勝3敗。開幕から6戦連続の自責1以下を継続していたが、思わぬ誤算が待っていた。 佐藤輝は11日のDeNA戦(横浜)でも失点につながる失策を犯した。翌12日はベンチを温め、2試合ぶりのスタメンだった。6回1死一塁で一時逆転につながる中越え二塁打を放つなど2安打。奮闘した矢先に、後味の悪さが残った。(安藤 理)
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