10月のドラフト会議で、阪神から指名を受けた7選手(1~6位・育成1位)の連載をお届けする。第5回はドラフト5位の戸井零士内野手(17)=天理=。野球との出会いは小1だった。母方の祖父・加藤英男さんに連れられ、京セラドームでオリックス対日本ハムを観戦。たまたま目にしたダルビッシュ(現パドレス)の投球に一発で魅了された。当時6歳の零士少年は一人で前の席に下りていくと、その場から動くことなくグランドに視線を送っていたという。
翌日から近所に住んでいた祖父の手ほどきが始まった。自宅裏の公園でノックを受けるようになった。母・夕子さん(52)は「雨の日以外は毎日でした」と証言する。手にするグラブやバットはもちろん、おじいちゃんに買ってもらった。祖父は零士が中3の秋、誤嚥(ごえん)性肺炎のため78歳で他界。高校進学を控えていたこともあり、「甲子園で日本一になって、プロ野球選手になる」と約束した。今年のドラフト会議で阪神から指名を受けた運命に、夕子さんは「生きていたら、本当に泣いて喜んでいたと思います」と涙ぐむ。 小2で地元の軟式野球チーム「ポルテベースボールクラブ」に入団。強肩を見込まれ、捕手を任された。しかし、当時は野球より先に始めた極真空手に熱中していた。零士は「K-1の試合を見て格好いいなと思い、自分からやりたいと言いました。小4ぐらいまで野球より空手の方が好きでした」と明かす。
夕子さんによると「もともと優しい子だからミットは蹴れても、最初は人を蹴ることができなかった」という。本気で相手を蹴りにいかないと勝てない。負けず嫌いに火が付いた。上級生を手本にモノマネから入り、どんどん技術が上達。相手の顔面にも蹴りを入れられるようなった。 極真空手では小学生で最高位の茶帯を小5で取得。小6冬に出場した全国大会で8強に進出した。幼少期は本気でK-1戦士に憧れていた零士が「空手はやり切ったから、野球に専念したい」と言い出したのは中学進学前だった。小5から「松原ボーイズ」で硬式に転向し、野球の面白さにはまっていた時期とも重なった。黒帯への未練もなく、空手に区切りをつけた。零士の心は完全に野球で占められていた。
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