【鑑賞眼】松山バレエ団 新「白鳥の湖」 森下洋子、舞踊歴70周年の「花」

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【鑑賞眼】松山バレエ団 新「白鳥の湖」 森下洋子、舞踊歴70周年の「花」 150センチの森下が現れた途端、圧倒的な存在感を放つ。 そぎ落とした動きでチャイコフスキーの旋律に溶け込み、どう動いても音にピタリとはまる白鳥の優雅さ、ラインの美しさは驚異的。

世界的プリマ、森下洋子の舞踊歴70周年記念と、5月に98歳で亡くなった松山バレエ団創設者の一人、松山樹子さん追悼を兼ねた特別公演。終戦翌年の1946年、日本初の「白鳥」全幕公演に出演した松山さんの魂と、15歳から国内外で800回以上、「白鳥」に主演し続けてきた森下とが、時空を超えて一つになったような渾身(こんしん)の舞台で、休憩込み約3時間半の超大作に没入した。

松山バレエ団の新「白鳥」は、森下の公私に渡るパートナーで、同団総代表の清水哲太郎が1994年、独自の視点で作り直し、磨き上げ続けている作品だ。通常の「白鳥」より曲目数、場面数とも多く、悪魔から白鳥に姿を変えられたオデット(森下)と王子(大谷真郷)の愛の物語であるだけでなく、2人が手を携えて悪魔に立ち向かう、不屈の精神も表現する。昨年からは冒頭、子役を使った王子の少年時代の場面が入り、王子の成長物語の側面も強まった。 オデットの登場は2幕からだが、ほの暗い夜の森の情景に身長わずか150センチの森下が現れた途端、圧倒的な存在感を放つ。もちろん大きな跳躍や技巧的な回転はしないが、そぎ落とした動きで誰もが知るチャイコフスキーの旋律に溶け込み、どう動いても音にピタリとはまる白鳥の優雅さ、姿形のラインの美しさは驚異的だ。清水が、古典化したマリウス・プティパとレフ・イワーノフの「白鳥」の名振り付けを生かしながら今の森下に合った振り付けにし、1幕「薔薇(ばら)の庭園」の場面など、若手やベテランにも広く見せ場を設ける構成で、同バレエ団総力戦の新「白鳥」である。オデットと王子の前には、巨大な羽を持った悪魔と、その手下のような怪鳥の群舞まで現れ、行く手を阻むが、2人は決して屈しない。同バレエ団は東日本大震災後の2014年、被災地の宮城県石巻市でもこの新「白鳥」を上演した。白鳥たちが力を合わせ、悪魔を倒す不屈の物語は被災者を励まし、森下のオデットは強度を増した。しかも年々、パワーアップしている。

今回も森下は、全幕作品で組むのは2作目となる大谷をリードし、何が何でも前進し続けるオデットの物語を生き抜いた。幕切れ、悪魔との対峙(たいじ)の末、瀕死(ひんし)のオデットが、息を吹き返す姿は感動的だ。大谷もパートナーリングが丁寧で、その懸命さが王子の成長物語と重なった。

 

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ええええ⁉️70代でこんなハードな事が出来るの⁉️すごすぎる😲

産経さん、ちゃんと「白毛女」や「義勇軍行進曲」にも触れないとダメでしょ!

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