シアターコクーンの芸術監督、松尾スズキが新たに演出を手掛けたのは、藤本有紀の脚本によるミステリーコメディー。タイトルは、劇中でも度々歌われる「リトル・ドラマー・ボーイ」の歌詞に出てくる「パ・ラパパンパン」というドラムの擬音。英国の文豪、チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」の世界を舞台にし、そこに登場する極悪非道の守銭奴、スクルージ(小日向文世)が殺されるというミステリーを考え始める。舞台上では、小説家が描くミステリーが劇中劇として再現される。次から次へと休む暇なく場面転換。その疾走感に乗せられているうちにあっという間に終盤を迎える。少し毒の交じった風刺も織り交ぜながら、随所で笑わせるコメディー・センスはさすが。コロナ禍で疲弊した心を解き放つには、打って付けの舞台だ。
シリアスな役だけでなく、コメディエンヌとしても最高のパフォーマンスを見せた松たか子。女優として幅広さを感じさせた。劇中、歌も披露。アカデミー賞授賞式で世界が感動したあの美声を生で聞けて、何だか得した気分で劇場を後にした。
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