【鑑賞眼】宝塚歌劇団雪組 「CITY HUNTER」攻めたミュージカルで新トップお披露目

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【鑑賞眼】宝塚歌劇団雪組 「CITY HUNTER」攻めたミュージカルで新トップお披露目 常に挑戦を続ける歌劇団の姿勢は素晴らしいし、出演者も巧みに作品世界を再現していたが、そもそも宝塚に合う作品とは思えなかった。

新トップコンビ、彩風咲奈(あやかぜ・さきな)と朝月希和(あさづき・きわ)のお披露目公演。新生雪組を印象づける異色のミュージカル「CITY HUNTER―盗まれたXYZ―」(齋藤吉正脚本・演出)は、従来の宝塚の枠を超えるハードボイルド・コメディー。常に挑戦を続ける歌劇団の姿勢は素晴らしいし、出演者も巧みに作品世界を再現していたが、そもそも宝塚に合う作品とは思えなかった。

原作は1985~91年まで、週刊少年ジャンプに連載された人気漫画。昭和末期の東京・新宿を拠点に、依頼人からの危険な要望まで請け負う、腕利きスイーパー(始末屋)の冴羽獠(彩風)が、相棒の槇村香(朝月)と活躍する物語。今回も原作エピソードを抽出・構成し、アフリカ小国のクーデターがからむ複数の事件が展開する。出演者が原作をよく研究しており、漫画ファンはその再現ぶりに驚くだろう。実際、東西の客席で中高年男性が目立ったと聞くので、客層拡大策としては成功だ。舞台奥にスクリーンを設け、原作漫画を映したり、昭和末期の宝塚作品の広告を出すなど、当時の空気感を伝える試みも面白い。 だが私を含む旧来からの宝塚ウォッチャーで、作品そのものに違和感を覚えた人も少なくないのではないか。原作の「モッコリ」を「ハッスル」に言い換えるなど、「清く正しく美しく」の宝塚向けに手直しは加えているが、それでも宝塚で上演するには、酷な物語なのだ。主人公の獠は、女性とみるやお尻を触る昭和的セクハラ男。それは原作に忠実なのだが、今や海外にまで宝塚ファンが広がっている中、〝お触り〟が必要な表現とは思えない。

もちろん獠を彩風が演じることで、原作よりもずっと爽やかで、愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターになっている。2007年に主席入団し、優等生のイメージのある彩風が今回、その殻をぶち破る軽薄男になりきっており、その健気(けなげ)さと研究心には頭が下がる。また入団12年目でトップ娘役になった朝月も、引き出しの多さが生き、男勝りの異色のヒロインを魅力たっぷりに演じた。要所要所で100トンハンマーを持ち出し、獠に鉄槌(てっつい)を下す場面は、笑いが起きる。

 

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海ちゃんは誰がやるんだ?😳

もっこりをハッスルに変更ですか

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