1軍と錯覚してしまいそうな光景が広がっていた。6~8日にジャイアンツ球場で行われたイースタン・西武戦。40歳の中島宏之内野手が打席に入り、40歳の松田宣浩内野手と38歳の長野久義外野手がベンチから声を出しながら戦況を見つめていた。実績、経験ともに突出している3選手。その一挙手一投足には未来の巨人を担うファームの若手たちから熱い視線が注がれていた。
5月のファーム月間MVPにも輝いたドラフト2位・萩尾(慶大)は目を輝かせながら言った。「本当に日本球界を背負ってきた、あのクラスの選手が3人も(近くに)いて、いろんな話をしてくださる。絶対に他のチームだとできない経験ですからね」。ともにWBC出場経験もある中島、松田、長野に連日のように助言を請い、言動にも目を凝らす。5月に1軍の舞台でプロ初安打もマークしたルーキーは「すごい勉強になるなと思います」と力を込めた。 中でも同じ外野手として、長野の行動に衝撃を受けた。中堅手と左翼手として、長野と同時に外野守備に就いた時のことだ。「長野さん、(ベンチから)守備位置にいくときに絶対に内野のグラウンドに入らないんですよ。(外野の)芝をずっと走っていて、『すげぇな』って。おそらく内野手のことを考えて。あれだけの選手が他の人のことも考えてプレーしている」。ジャイアンツ球場の内野は黒土。自身の足跡で打球がイレギュラーすることを未然に防ぐ、ベテランの気遣いに「すごい感じるものがありました」と胸を打たれた様子だった。
高卒4年目の内野手・菊田は3選手が作り出す空気感を感じ取っていた。「ベテランなんすけど、めちゃめちゃ声を出すので。逆に話しかけてくれるって感じで、すごいやりやすかったり、聞きやすかったりします。すごい良い環境でやれてるなと思います」。2軍戦には鳴り物応援がないこともあり、選手の声はスタンドまで聞こえてくることがある。中でも松田のポジティブな声かけは試合終了まで絶えることなく、球場に響き渡っていた。 菊田は「いつ1軍に行かれてもおかしくない3人なので、聞ける時に聞いておかないと」とも話していた。7日のイースタン戦後にはグラウンドで野手陣が並んでロングティーを行った。その中にはバットを振り込む松田、長野の姿もあった。1軍での勝負に備えて、虎視眈々(たんたん)と牙を研ぐベテランたちとの時間は、ヤングGにとって貴重な学びの場となっている。(デイリースポーツ・畠山賢大)
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: Daily_Online - 🏆 15. / 68 続きを読む »
ソース: Daily_Online - 🏆 15. / 68 続きを読む »
ソース: Daily_Online - 🏆 15. / 68 続きを読む »
ソース: Daily_Online - 🏆 15. / 68 続きを読む »
ソース: Daily_Online - 🏆 15. / 68 続きを読む »
ソース: Daily_Online - 🏆 15. / 68 続きを読む »