【椎名誠の街談巷語】引き出しで不吉に「チーン」…おせっかいスマホとの闘い 「今週使ったのは十二分間でした」

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我も人並みにスマホというものを持っている。「使っている」と力強く言えないのは、どうも世間の様子からすると、当方は電話機能ぐらいしか使えていないからだ。その程…

我も人並みにスマホというものを持っている。「使っている」と力強く言えないのは、どうも世間の様子からすると、当方は電話機能ぐらいしか使えていないからだ。その程度なら公衆電話で十分足りているのだけれど、その公衆電話がもうまわりにはない。家人に聞くと駅までいけばあるらしいが、そこにいくまでに電話で話すべき用件を忘れてしまいそうだ。それではまずいとメモに書いても、そのメモを忘れずに駅までちゃんと持っていけるかどうか。

スマホは電話以外にもいろいろ使えるんだよ、というコトを孫などからおしえてもらっているのだが、どうも覚えられない。孫は、うちのじいさんはバカなんだな、と思っているようだが本当だからそれもしようがない。ますますスマホというものがキライになっているから捨ててしまいたいが値段を聞いたら、ずいぶん高い。これをみすみす捨てるともっとバカにされるだろうなあ、と思い、机の引き出しにしまって、ときどき近所にサンポに出るときに持っていくようにした。迷子になったとき使うように、などと家人に言われているからだ。でも落としてしまう心配があるから外出のときはやっぱり机の引き出しのなかに置いて出たりもしている。 時々机の引き出しのなかでチーンなどという仏壇みたいな不吉な音をたてている。何かなと思って見ると「今週(このスマホを)使ったのは十二分間でした」というようなことを文字でわざわざ言ってきたのだった。まったくおせっかいでいやな奴なのだ。

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